こんにちは。
以前の記事で書いた通り、2024年、人生初の入院というものを体験しました(出産以外の)。
カナダという異国の地での入院。
Emergency Room(救急外来)からの入院で、なんだかんだで一週間程滞在しました。
カナダに住んでいればいつかはお世話になるかもしれない病院。
そんな病院での出来事を、救急外来での様子から退院まで覚えている限り書いていこうと思います。
カナダの病院での救急外来&入院ってどんな感じなんだろう?と気になる方、
ぜひひとつの物語を読む感覚で読んでいただけたらと思います。
救急外来に行くまで
時間は真夜中の2時頃。
この日まで数週間の間、低血圧、微熱、頭痛その他の症状が出て体調を悪くしていましたが、
この日の前日に鯖を食べた後にお腹も壊してしまい、体調がさらに悪化しました。
そんな中でAdvil(イブプロフェンの痛み止め)を飲んだ後、頭痛は収まるどころか体がガタガタ震えるほどの悪寒に見舞われ、
そこから歩くのもつらくなり、聴覚を失うような感覚や、血の気が脳と手から引いていくような感覚も出てきました。
「あー、これはさすがにやばいかも」
それまで救急外来に行くのを躊躇ってきた私がついに救急外来へ行くことを決意。
ぐっすり寝ている子どもを起こして車で夫に病院まで連れて行ってもらいました。
入院する可能性もあると思い、一泊分の着替えをバッグに詰めて、です。
(これまで入院と言えば出産でしたから、その感覚で。笑)
救急外来到着
救急外来の入り口で先に一人車を降りてフラフラしながら受付へ。
救急外来でもちゃんと駐車場に駐車して料金を払わないといけませんが、そんなん待ってられないのでね。
この頃息子が3歳(もうすぐ4歳)で、真夜中ということもあり、病院まで送ってもらうだけで十分だったのですが、
好奇心旺盛な息子は真夜中ということにも関わらずお目目ぱっちり。「僕も行くー!」と聞きませんでした。
もしかしたら眠気まなこでも状況を読んで、自分もついて行きたいと思ってくれたのかもしれません。察しがいいのか、単なる好奇心なのか…
トリアージ Triage
トリアージの受付には列もなく、即私の番。
救急外来といえば子ども病院(Children’s Hospital)に2度行ったことがありますが、2回目の時はかなりごった返していてまずここの段階で列ができていました。
この↓の記事内で少し書いてますね。
ちなみに1回目の時↓は待ち時間10分ほどでしたが
Triage nurseと話し始めると即(確か血圧測定器と)指にパルスオキシメーター(Pulse oximeter)をつけられ、その状態で話し始めました。
一通り今の状況を伝えた後、いくつか質問をされました。
呼吸がしづらい状態で「はぁ、はぁ」となっていたので「はあはあと息しているけどそれはなぜか」を聞かれて「厳しい言い方だなぁ^^;」と思いながら回答したのを覚えています。
他にも「胸は痛むか」なども聞かれました。
持病はあるかと聞かれた時は、、これなんですけど、実はこの数週間前に自己免疫の疾患のスクリーニングテストである血液検査ANAテストで陽性が出ていて、
にも関わらず詳細の検査は専門医からの連絡待ち(3ヶ月以上待ち)。
病院で追加検査をしてくれることを心のどこかで期待しつつ「もしかしたら自己免疫疾患があるかもしれない」と述べ、それまでの3週間程度の症状も伝えました。
頭痛もひどく、息もしづらく、できたら横になっていたいくらい身体は弱っていましたが、
脳みそだけはなぜか冴えていて、言いたいことだけは普段よりキレイにまとめてスラスラと言えていたことには自分でも驚きました。
アドレナリンか何かが分泌されてたのかもしれません。
病院には自動ドア入ってすぐの広い待合エリアと、奥に待合室があり、トリアージ受付後は一旦広いエリアの方で名前を呼ばれるのを待つように言われました。
受付・登録 Registration
名前を呼ばれて行ったのは、銀行とかでいう窓口のような場所で、人が多ければ他の窓口も開けるのかな、という感じ。(伝わるかなぁ(^_^;
そこでは、確かIDとアルバータヘルスカード(州の保険証)の提示、と、ファミリードクターの情報確認がありました。他に何を聞かれたかは覚えていません。
確認後、手首につける自分の情報が書かれた細い紙をもらい、つけて、次は奥の待合室で待つように言われ、奥の待合室へ行きました。
夫と息子には広い待合室の方で待つように言いましたが、少しして息子が一緒にいたかったようで私がいる場所にやって来ました。
奥の待合室は広さの割に人がいっぱい。15~20人くらいいたと思います。
咳をしている人もいたので特に息子は来ないほうがいいとは思っていましたが、この先どれくらい待たないといけないかわからない中、そして悪寒で震えが止まらない中、家族が近くにいてくれたのは安心感がありました。
ダウンジャケットを着ても寒気が止まらず、夫のダウンジャケットまでもを体に乗せて息をはぁはぁしながら待っていました。近くに座っていた女性から「この人大丈夫?」みたいな視線を送られたのを覚えています。
横になりたいのになれないのが辛く、さらに定期的にトイレに行かないといけないという状況。
これで何時間も待つのはツライと思っていたところ待ち始めて30分ほどして呼ばれました。
つまり、待合室にいた他のほとんどの患者より優先されたわけです。
Exam roomへ
待合室と言ってきましたが閉鎖された部屋ではなく小さめの待合エリアで、その奥ではスタッフが働いているのが見えます。
そのエリアの一角に椅子と机のセットが確か3つほどあり、まずはそこに呼ばれました。
ナースからまた症状を聞かれますが、聞かれながら血液を数本分取られ、そのまま点滴用のセットを腕に施されました。
私がダウンジャケットを羽織りひどく震えているのを見て「寒いの?」とそっけない感じで言われましたが、
トリアージでといい今といい、私の目にはそんなナースたちがとてもかっこよく映りました。言葉にせずとも人の生死への慣れ、そして「いざ死にそうとなっても対処法は心得ている」という自信が伝わってくるからです。
そこからそのまま別の部屋に案内されました。Exam roomというのでしょうか。
小部屋ではなく中くらいの部屋で、そこにはカーテンだけで仕切られた小さなエリアが4つか5つほどあり、各エリアには大きめの椅子がひとつと、付添人用に1つか2つずつあったと思います。
端っこの区切りに座らされ点滴をセットされました。この時点で確か夜中の3時半くらい。
こんな感じでExam roomに案内された時も私はひどい頭痛と悪寒、ひどくはないけど時々くる腹痛と闘っていました。
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思ったより長くなりそうなので、記事を分けることにします。
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