息子がデイケアに通い始めて1週間経たずにコロナに感染した話

カナダで育児

夫の同僚に息子と同じくらいに生まれた子どもを持つ方が3人くらいいるが、

皆デイケアに通わせ始めると子どもがコロナに感染し、それから家族內に広まったと聞いていた。

だから家族全員がコロナに感染するかもしれないということは承知の上で、我が子をデイケアに通わせる決断をしたのだが、

息子がデイケアへ行くことに! 突然そうなった経緯と、初日の様子と、母の思い
1歳11か月。息子がモンテッソーリー教育のデイケアへ通うことに。見学の様子、初日の様子、他、目に涙浮かべる母の思いも。

まさかこんなにも早く感染するとは想像していなかった。

今回は、

  • 1歳11ヶ月の息子が熱を出してコロナが発覚するまでの経緯
  • 今回の感染についての私の憶測や思い

を、ふんだんにちらばめて書いていこうと思う。

デイケアに通い始めて4日目に熱が

以前の記事に書いた通り、もうすぐ2歳になる息子は2月からデイケアに通い始めた。

2月の最初の週の平日は4日間。まずは新しい環境に慣れさせるため、初日は1時間、そして後の3日間は2時間だった。

金曜日。帰りに少し目がトロンとしていたが眠いだけかなと思った。私はまだ日中授乳をしているのだけれども、帰宅後の授乳中に、子の体が火照っていて手は冷たいと感じた。

お昼寝後、なかなか起きれなさそうで、しかも体があっつあつになっていたので「こりゃ熱があるな。」と測ってみると39度あった。

解熱剤はまだ使ったことがなかったため、アレルギー反応が出たら怖いので規定の半量を与えた。

半量の効き目はよくわからなかった。というのも、このあと脇に挟むタイプの体温計を嫌がりうまく計れなかったのである。でもお粥を作るとよく食べたので大丈夫かなと思った。夕食もまあまあ食べた。この間に夫がおでこで測る体温計を買いに行ってくれて、早速測ると40度を示していた。

39度台まではありかと思うが、40度になるとさすがにヒヤヒヤしてくる。

高熱なので救急外来へ行くも

ここで解熱剤を規定通りに与えてみた。811に電話をかけるがなかなか繋がらない。そうこうしているうちに体温計が41度を示したのでemergency(救急)に行くことにした。何がなんでもちょっと熱が高すぎるし、この時点で少しグッタリしていた。

でも車に乗ると少し元気になっていた。もしかしたら薬が効き始めていたのかもしれない。救急のトリアージで看護師さんに熱を測ってもらった時は、38.5度くらいで少し落ち著いていた。

金曜の夜だったからかかなり混んでいた。聞くと長くて4時間以上待ち。待合エリアの椅子に息子を抱いて座った。人が多いこともあり、まるで空港のゲート付近で待つような感じだった。夫も同じことを考えていたらしく、「「トロント着いた?」って思うだろうね。」と言っていた。

待つのも大変だがこれでコロナに感染する確率が高そうで嫌だった。

息子は起きていたが静かに抱かれていた。相当辛かったんだと思う。いつもの息子なら走り回るはずだから。

途中、息子は抱かれたまま眠っていた。周りでも何人かの子どもたちは眠っていた。「待合室で子どもが眠れるくらい待つってなんなんだ。」と夫が漏らす。医療費は無料でありがたいが、カナダの医療システムには少し疑問が沸くことがある。

2時間半くらい待ったが、私たちが来たときに座っていた子たちがまだぞろぞろいる。息子の体は熱も引いて平熱くらいになっているように感じた。解熱剤で下がるとわかったから、夫と「もう帰ろうか。」という話をしていた。

息子も熱が下がったのと眠ったことで元気になったようで起きて大声で話し始めた。

病院に来てすぐトリアージで体温と共に心拍数も取ってもらった。異常があれば優先されるはずなので、まだ待たなければいけないということは、優先されるほどのことではないということだ。

トリアージの看護師さんに事情を説明し、もう一度熱を測ってもらうと、36.8度くらいまで下がっていた。看護師さんもそれを見て帰ることに同意してくれた。

コロナ感染と気付くまで

その後もたまーに咳をするくらいで熱だけが上がり、39度くらいになったら解熱剤を与えるようにした。

3日目の日曜日には一度しか解熱剤を使わなかった。念のため家でコロナの検査をするが、陰性だった。といっても、嫌がってうまく鼻の奧に入らなかったのできちんと取れなかった可能性が高い。ただの風邪だと思いたかったという気持ちも大きかったのかもしれない。じゃあなぜわかったか。それは火曜の夜に夫が検査をすると陽性だったことから再度検査をしてみたためだ。(ちなみに息子は月曜日からデイケアには行っていない。熱もなし、咳もなしだが、いつもと違って私にくっつきまくっていたから念のために休ませていた。)

夫は月曜日くらいから咳をしていた。火曜日には結構ひどくしていて、夜に寒気もしてきたということでコロナ検査をすると、陽性だった。

私もすぐ検査したが陰性 (のちに陽性)

この結果を知り、息子は実はコロナ陽性で、夫は息子から感染したのでは、と思った。そして熱が下がると今度は鼻水が出てきて、何より熱が下がったのにも関わらず私にベッタリなのが変なので、実は息子も陽性なのではと思い始めていた。

でも息子で検査するのはひどく暴れるのでなかなか難しい。そもそも2歳未満はこの検査キットは使えないと書いてある。が、もうすぐ2歳だから使えないわけがないと思った。

PCRテストを予約してプロにやってもらっても結局暴れるだろうということで幼児への検査のヒントをネットで検索すると、1.5cmくらい入れるギリギリのところを持つと安全とあった。

コットンの近くは持ってはいけないと勝手に思っていたので良いヒントだ。そして夫の同僚からのアドバイスは寝ている時にするということで、これらを掛け合わせることできちんと行えた。

陽性だった

デイケアでのマスクも無意味…

こうなると、デイケアで感染したのか、病院の待合室で感染したのかはっきりとはわからない。どちらにせよ、デイケアに行き始めて熱が出てそれで病院へ行くことになったので、デイケアに通い始めたことがきっかけとなったことに変わりはないだろう

まさかこんなにも早くコロナに感染するとは。2年間、徹底して感染しないように心がけてきたのに。デイケア、最強だな。

デイケアでは唯一息子だけがマスクをしていた。息子は2歳未満だが1ヶ月ほど前からマスクをしたがるようになったので屋内ではしていることも多く、ズレると立ち止まって「マスク」と教えてくれるくらいだった。

コロナがカナダで拡大する直前に生まれ、気づいたら周りが皆マスクをしているという状況の中で育ってきたから、マスクが当たり前だと感じているのかもしれない。

先生も「外そうとしないのでつけてていいと思いますよ。」と言ってくれていたので、「もし外したがることがあれば外させておいてください。」とお願いしていた。お迎え時に外していたのはその後熱が出た4日目だけだった(スナックタイムでは外してたわけだけど。)

感染を知らない人もいれば、知らないフリをする人もきっといる

無症状のこともあるので知らないうちに感染していた子が他にいるのでは、と思うのだが、2月にオープンしたデイケアで、表向きでは最初のコロナ感染者になった。

感染者が出たことを知らせる保護者一斉メールが送られてきて、デイケア側は送らないといけないのはわかるけど、ずっと徹底して感染予防に努めてきただけに、なんだか少し悲しかった。

夫の同僚が、「親が共働きだと感染を知ってても子どもの症状が軽ければ行かせる親もいるみたいだからねぇ。」と言ってたらしい。

確かにこれまでデイケアは高額だったし、特に他に子どもを預ける場所がなくて軽症なら行かせてきた親もいるだろう。それか風邪だと信じてコロナの検査もしない親もいるかもしれない。というか我が家は夫の会社から支給された検査キットがあるが、薬局で数量限定で無料でもらえるという家庭用キットはなかなか手に入らずまだもらえていない。そういうわけで検査できない人もいる。(逆にPCRテストは受けられる人が限られているため割とすぐ予約ができる。2歳未満は対象なのですぐ予約するといい。)

無症状で感染を知らなければどうしようもないけど、皆が皆ルールに従って検査して本当のことを話す正直者でもないと思う。陽性を知りながら行かせる親も、100%いないとは言えない。

また、オミクロン株はデルタ株に比べてrapid testでの反応が薄いらしい。家での検査で陰性が出れば、「検査したら陰性だった」となってしまうこともある。

※詳しくは Ontario science table says different swabbing method can make rapid test more accurate ‐ CP24 をチェック。鼻の中だけではなく口の中からも採取するとより正確ということで、やり方もビデオ付きで載っています。

「デイケアに行き始めたら感染した」の理由はまさにここらへんにあるのだと思う。まあ、私の憶測でしかないわけだけど。

久しぶりの登園、デイケアの反応

デイケア先から、最初に症状を発症した日から10日後に特に症状がなければ登園してよいと連絡がきた。それが州が定めるこの時点でのルールだった。

そしてやっと久しぶりの登校日を迎えた。数日前には症状もなくなり普段通りの息子に戻っていたので、行かせることにした。

朝は振り返ることなく施設に走り去って行き、壁に貼られている自分の写真を見て自分の名前を叫んでいた。先生たちからコロナについて何か聞かれるかと思ったが、特に何も聞かれることはなかった。

お迎え時には、先生が「とても楽しそうで四六時中ハッピーボーイだった」と教えてくれた。「具合が悪いときはどうだったの?」とは聞かれたが、特にコロナの具体的な症状ではなく、「不機嫌だった?」と、聞かれたのは態度であった。私は少し調子抜け。

私が思っているより、世間では、特に感染症が流行りやすいデイケアで働く先生たちは、コロナ感染についてそこまで気にしていないような印象を受けた。インフルエンザみたいな感じなんだろうか。

思い出してみれば、実際に「コロナに感染した」と伝えるまでは休んでいる間も何もつっこまれることはなく、コロナの検査を受けてくださいと言われることもなかった。結局責任は親にあって、自己申告制という感じがした。

よく考えればスタッフはワクチン接種してるし、面倒見るのは他人の子供たちなわけですよねー・・

ちなみに、デイケアに再度行き始めて4日終えて迎えた三連休、息子はダラダラ出る鼻水に悩まされた。親の私たちも少し鼻水の症状が出て、コロナ家族から鼻水家族となった。

こうやって色んなウイルスに感染しながら免疫力をつけていくわけなんだろうけど。

大変だなぁ。

子どももだけど、親も。

もし仕事してたら、しょっちゅう仕事休むことになるんじゃないか、と。本当に、理解してくれる会社とか調整しやすい仕事でないと、やってけんよこれは。でも実際やってる人もたくさんいるわけで。本当にすごいと思う。

最後に

というわけで、息子がデイケア4日目で高熱を発症し、その後コロナに感染していたことがわかった話を綴った。

デイケアで風邪やインフルエンザ、今はコロナにも簡単に感染してしまう可能性が高いことを痛感したので、今後子どもをデイケアに通わせる方は十分にそれを理解してほしいと思う。

今回の記事では、もうすぐ2歳の息子のコロナ感染発覚までは書いたけれど、その後完全に治るまでの様子については、別に簡潔に書こうと思うのででその後が気になる方は後日そちらも読んでみてほしいと思う。

公開しました↓

子どものコロナ症状 2歳直前1歳児の息子が感染 症状の記録
1歳11か月の息子のコロナの症状。発熱してから完全復活するまでの9日間の症状の記録です。

それでは、コロナにも風邪にも十分お気をつけて。

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