カナダで子育てをする場合、子供にImmunization(予防接種)を受けさせていくことでしょう。
予防接種の種類の英語は専門的に勉強していないと聞き慣れないものが多いはず。しかもしょっちゅう受けるわけではないので忘れちゃうことも。
私も受けるたびに「これ何だったっけ?」と調べなおすこともしばしば。
なのでまとめることにしました。
和訳だけではつまらないので、カナダの予防接種に関連することを私なりにまとめました。下記の目次から気になるものをチェックしてみてください♪
子どもの予防接種スケジュールを知る便利ツール
自分の子どもの予防接種時期と種類は、カナダ政府の下記のリンクから州と生年月日を入力することでわかります。
・Schedule for Children under 6 years of age
・Schedule for children and youth in grades 1 through 12 (or Grades 1 to Secondary V in Quebec)
アルバータ、ブリティッシュコロンビア、オンタリオの比較
個人的に気になったので、日本人が特に多いBC州とON州の予防接種スケジュールと比較してみました。
参照:Provincial and Territorial Immunization Information
オンタリオ州は他二つの州と比べてはっきりとした違いがあるようですね。
乳幼児期にB型肝炎の予防接種がない
初めての髄膜炎菌性髄膜炎の予防接種が12か月から
15か月にも受ける
インフルエンザB型菌の予防接種が6か月まで
など。
同じ国で受け方が違うものなんですね。
インフルエンザ予防接種について
インフルエンザについては10月から3月の間で生後6か月から。9歳以下で初めて受ける場合は1回目から4週間空けて2回目を受ける必要があります。(アルバータ州の情報参照)
うちは6か月健診が少し遅くなり10月に入っていたのもあって1回目のインフルエンザも打ってもらいました。2回目は4週間経ってから別の場所で受けることになっています。
予防接種の種類
子供の頃に受ける予防接種の種類です。各ワクチンが予防する病気の意味をクリックすると日本語の参照サイトが開きます。
DTap-IPV-Hib-HBと呼ばれる | クリックで詳細(参照サイトに飛びます<日本語>) | |
Diphteria | ジフテリア | ジフテリア菌による上気道粘膜疾患 |
Tetanus | 破傷風 | 神経毒素により強直性痙攣をひき起こす感染症 |
Pertussis (Wooping cough) | 百日咳 | けいれん性の咳発作を特徴とする急性気道感染症 |
Polio | ポリオ・小児麻痺症 | 手足の筋肉や呼吸する筋肉等に作用して麻痺を生じることがある |
Haemephilus influenzae Type B | インフルエンザB型菌 | 髄膜炎や肺炎などを起こす病原体の細菌 |
Hepatitis B | B型肝炎 | B型肝炎ウイルスに感染することで発症する肝臓の感染症 |
PNEU-C13と呼ばれる | ||
Pneumcoccal Disease | 肺炎球菌 | 肺炎だけでなく、他にも中耳炎や副鼻腔炎などを発症することも |
Rotavirusと呼ばれる | ||
Rotavirus | ロタウイルス | 急性の胃腸炎で、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい |
MenconC, MenC-ACYWと呼ばれる | ||
Meningococcal Conjugate | 髄膜炎菌性髄膜炎 | 髄膜炎菌という細菌が原因の、髄膜に生じた感染症 |
MMR-Varと呼ばれる | ||
Measles | はしか | 39℃以上の高熱と発疹 |
Mumps | おたふくかぜ | 耳下腺と顎下腺が腫れて痛み、熱が出る |
Rubella | 風疹(3日はしか) | 発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症 |
Varicella (Chicken pox) | 水ぼうそう | 全身性で掻痒を伴う発疹。紅斑、丘疹を経て短時間で水疱 となり痂皮化 |
HPVと呼ばれる | ||
Human Papillomavirus | ヒト乳頭腫ウイルス | 子宮頸がんなどの発生に関わるウイルス |
予防接種の副反応
予防接種を受けると副反応が出る場合もあります。私の息子も4か月接種の次の日に一日だけ高い熱が出ました。2か月接種のときには私もついでにB型肝炎の一回目の接種を受けたのですが2~3日の間倦怠感と熱、吐き気、体の痛みに悩まされました。
先に挙げた予防接種では
- 注射の部分の赤み、熱さ、腫れ、青くなる、かゆみ、不快など
- 疲れ、いらいら、頭痛、めまい、熱、寒気、体や関節の痛み
- 食欲不振、吐き気、腹痛、嘔吐、下痢
- 喉の痛み、咳、鼻水
- リンパの腫れ、発疹、耳の不快感、目の赤み
などが現れ、通常はひどくなく数日で治まります。
ロタウイルスの場合は稀に腹痛や腹部の膨張、嘔吐、血便、高熱が接種から7日以内に起こることもあり、この場合はすぐにかかりつけ医に診てもらわないといけません。
はしか・おたふくかぜ・風疹では赤くてしみのような発疹や赤くてぶつぶつとした発疹が出る可能性があり、
水ぼうそうでは水膨れのような発疹を伴うことも。治まらない場合は、妊娠女性や水ぼうそうの経験のない新生児の母、免疫力の低い人のそばに寄らないこと。50か所以上に現れた場合はアルバータ州では811に電話する必要があります。
副反応がひどく不安な場合はファミリードクターに診てもらうといいでしょう。
ロタウイルス接種後の注意点
ワクチン接種後10日間は赤ちゃんのうんちにロタウイルスが混ざっている可能性があり7日目のリスクが一番高く、感染することは少ないけれどもおむつ替えをしたあとは必ず手を洗うこと。免疫力が低い人はできればおむつ替えは避けるべき、と書かれています。
自分の予防接種歴を知っておく
初めて予防接種を受けるときまでに、自分が子供の頃に受けた予防接種を知っておくとよいです。なぜなら子どもが受けるもので親が受けていない場合は種類によっては受けさせてくれることも。
私の場合、B型肝炎については受けていないだろう、ということで息子の2か月予防接種のときに一緒に受けました。(もちろん無料)
そのあと1か月後と6か月後に受けないといけないのですがなかなか予約が取れず、さらに3か月後の予約の日にはなぜか突然くしゃみ鼻水が止まらなくなったのでコロナの可能性もあり当日キャンセルしまし、そのままなんですけどね…(=_=)
なかなか予約も取れないし、取れても受ける場所が違うし、何より副反応がひどかったので受けなきゃよかったかも。てか「6か月後は子供の6か月接種を少し遅らせたら一緒に受けられるから」と言われたこともあって同じ場所だと思ったのに、話がちがーう!
予防接種を受けるとき(赤ちゃん)
私が行くヘルスセンターでは、赤ちゃんのときには太ももに注射を打つので足が出しやすい服を着せてきてくださいと言われます。あとはお気に入りのおもちゃなどがあれば気分をなだめるために一緒に持って行くといいかもしれません。
2か月のときには注射後にかわいい絆創膏を貼ってくれていたのですが、4か月目から貼ってくれません。経費削減でしょうか…(;_:)
予防接種を受ける場所(アルバータ州の場合)
アルバータ州ではAlberta Health Servicesのパブリックヘルスオフィスやコミュニティヘルスセンターで受けることができます(場所がわからない場合は811に電話して聞きましょう。そのまま予約も取ってくれます)。
たいていは産後直後のケアで訪れた場所に行くことになるでしょう。
産後直後のケアの体験談記事:
カナダ カルガリー産後直後のケアサービス 黄疸の検査でドキドキ
最後にアプリの紹介
というわけでまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。多かれ少なかれ役に立てばよいと思います。
最後にもう一つ、以前カナダの予防接種の管理アプリを記事にしたので、そのリンクも貼っておきます。どうぞ一緒に読んでみてください。
それでは~。
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