息子がデイケアへ行くことに! 突然そうなった経緯と、初日の様子と、母の思い

カナダで育児

2022年2月1日。
息子、1歳11ヶ月。

とうとうこの日がやってきた。

デイケア(保育園)初日。

家の近くにデイケアがオープンすることに

いずれはデイケアに、と思っていたが、子どもの間でも感染が広がるオミクロン株のこともあり、デイケアにはまだ行かせないつもりでいた。

その矢先。

地域のコミュニティマガジンに載っていた広告を見つけた。

新しくオープンするデイケアの園児募集広告だった。場所は家のすぐ近く。

私は現在仕事をしていないし、夫もコロナの影響で家で仕事してるし、家の近くにデイケアがあるのはありがたい。

オミクロン株の拡大で、息子と一緒のカフェ巡りも中止するくらいコロナには気をつけていた。デイケアに行けばきっとコロナに感染するだろう。それでも行かせるべきなのか。

優柔不断の私は決めきれないまま、その夜夫に相談してから寝た。夫はその時答えを出さなかったが、次の日「昨夜問い合わせメール入れておいたよ。」と言ってきた。私は一瞬驚いたが、結果的に夫のこの素早い行動のおかげで行けることになったわけだ。

少しでも気になったら即連絡入れて見学だけでも行く。これが大事なのである。

見学へ

応募が年末で、実際に見学に行ったのが1月20日。その時はまだ「ライセンス登録待ち」の状態で、本当に2月にオープンできるかは不明だった。

見学には息子も連れて行き、実際に部屋で遊ばせてもらった。

部屋は広すぎず狭すぎず。天候が良ければそのまま外に出て遊ばせると言う。以前一度見に行ったデイホームは暗くて少し古い印象を受けたが、今回は明るくてきれいな印象を受けた。組織もきちんとしている感じで、信頼できると思った。

モンテッソーリスタイルのデイケアである。息子は準備されている道具に興味津々で、棚から引っ張り出して机に持っていき椅子に座り、遊び始めた。そして終わったらまた棚に戻す。次の家族が来るため去らないといけなかったが、息子はずっと楽しそうで、もっと遊びたがっていた。

モンテッソーリ教育については半年くらい前まで知らなかった。これは少し変わっているかもしれないが、私はプレイルームの収納アイデアを検索していてモンテッソーリに行き着いた。

イケアのカラックス棚一つの枠に一つのおもちゃを入れるというシンプルすぎる収納に衝撃を受けた。それまではおもちゃは箱に入れるものだと思っていたからだ。

取り出しやすく戻しやすく、どれがどこに入ってるか一目瞭然。シンプルなので子どもに「片付け」を教えるのもラクだと感じた。

そして自然素材の木製のおもちゃもいいなと思った。一つ買ってみると、シンプルな作りが故に子どもが自分で色々な遊び方を発掘するのだ。

と収納から入ったわけだけど、私は大人でも子どもでも、人は自分でやってこそ学ぶものがあると信じていて、育児についても子どもが自分でできそうなことは手助けしながらもできるだけ自分でさせるようにしてきた。なので早いうちから日常生活の練習を行い自立を促すというところにも共感した。

デイケア見学時、抵抗なくすんなりと遊び始めた息子の行動を見た先生は、プレイルームも同じような収納方法にしているということを聞いて納得していた。

ちょうど興味があったモンテッソーリ教育のデイケアが家の近くにオープンするなんて。雰囲気も良いし、なんと言っても息子本人が嬉しそうだった。見学に行ったその日に申し込みたいとメールをした。

見学後

返事はオープンの1週間前に来た。つまり、デイケア初日の1週間前まで行けるかどうかわからなかったのである。

それから必要書類を送り、初日を迎えることとなった。

昨年政府が打ち出したchildcare subsidy(補助金)の恩恵を早速受けることになって、思ったよりデイケア代が安く済み、ありがたい。

コロナで外出を控えたり、外出しても消毒しまくりでウイルスに晒されることなく育ってきた息子。「きっとすぐ風邪を引いちゃうだろう。」と、とりあえず週5半日のプログラムに入ることに。

「約2年間頑張ったししばらくは半日好きなことやるといいよ。」と言ってくれる夫に感謝。私はどんな仕事でも、仕事をすると仕事一筋になっちゃうのでそれはまだやめてほしいらしい。夫に”借りた”資金で投資したETF株の配当金がデイケア費をカバーしてくれるので、少しの間は甘えることにする。

と、前置きが散々長くなってしまったが、こういう経緯を経てついにデイケア初日を迎えた。

ドキドキの初日

息子にはずっと「2月から学校」「来週から学校」「明日から学校に行くよ。」とは伝えてきた。前日には朝の登校時間に合わせて準備し、デイケア先まで歩いてみたりもした。

ドキドキの初日は寒くなったので車で送ることに。夫を助手席に乗せて練習も含めて私が運転し、初日は二人で送迎した。

息子は先生たちの顔を見てすんなり寄って行ったが、先生からの「子どもの写真は持って来られましたか?」「えっ?(聞いてナイヨ)」のひとクッションが入ったことで泣き始めてしまった。「詳しくはあとで話しますね。」ということでササッと去ると、泣き声もすぐ聞こえなくなった。

親の姿が見えなければ大丈夫のようだ。

初日は1時間ということで、私は近くにあるかなり空いてるカフェへ。夫は仕事のため家に帰った。デイケア先から勧められたモンテッソーリの本を図書館で借りたので読んでみる。注文したヘーゼルナッツラテが美味かった。カフェで一人で過ごすなんて久しぶりで、なんだか夢のようだった。

その1時間の間に、デイケアの先生が息子の写真を送ってくれた。

モンテッソーリ特有の道具で遊ぶ息子の様子が写っていた。楽しそうというより真剣な感じだった。

早めに迎えに行き出てくるのを待つ。同じ歳くらいの小さい子がぞろぞろと出てくる姿はとても可愛かった。息子は特に「ママ!」という感じでもなく、何ならすぐには気付かず私から声をかけて「あ、ママ。」という感じだった。楽しかったか聞くと、「うん。」と頷いたが、手を繋いで自動ドアから早く外に出て行きたい様子だった。(散歩が好きなので)

先生が「楽しく遊んでいた。」と教えてくれた。今日は1時間だったし、あまりコメントもなければ聞くこともないのでそれくらいだった。朝言っていた写真については、「教室に顔写真を貼るので写真を持ってきてほしい。」ということだった。

こうして成長していく

子どもの成長は日々見ているが、私のもとでの成長と、他の子たちの間での成長というのは随分違うものだと思う。

コロナのこともあり、友達と言える子は、公園で出会った一人しかできなかった。

1歳半 ついに息子にお友達ができて、親としても毎日が少しラクになった話
コロナ禍で他の子とほぼ触れ合うことなく育った息子に、ついにお友達ができた話。出会いってどこに転がってるかわからないですね。

特に連絡を取り合わずもしょっちゅう公園で一緒になっていた双子くんとも年末年始の極寒の2週間のあと見かけなくなった。

デイケアと言いつつ、今回申請したのは半日(3時間)のプログラムなので、息子にとってはちょっと遊びに行く、くらいの感覚かもしれないが、今までしてこれなかったSocializing(交流)ができるわけで、もしかしたら「ともだち」を作ってくるかもしれない。

交流する中で学ぶこともあれば、モンテッソーリ教育を通して学ぶこともあるだろう。

あんなに小さかったのに、大きくなったなぁ、としみじみ思う。

(まだまだ小さいけど)

リュックを背負う息子の背中が少し大きく見えた。

(ジャケットが少し大きいだけかもしれない)

ちょっぴり淋しいけど、新しい環境に足を踏み入れた息子をとても誇りに思う。

これからの成長も楽しみだ。

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