出産後、滞在した病院を後にして帰宅後、病院で聞いていた通りパブリックヘルスのナースから電話がかかってきました。
そこでうちの住所から一番近いところを案内され、次の日の1時に予約を入れてもらいました。
つまり、出産2日後の受診です。
日本だと出産後病院に5泊くらいするようですがカナダでは普通分娩で24時間ということもあり、こういった退院後の対応があるのは嬉しいものです。
このサービスは、カルガリーゾーンでPublic Health Postpartum Servicesと呼ばれ、以前は自宅訪問をしてくれていたらしいのですが、予算カットで今は指定されたクリニックに出向きます。
今回はそのお話です。
Public Health Postpartum Servicesの内容
このサービスは、出産した病院から新生児の情報がパブリックヘルスにファックスされることにより担当者から連絡がくるようになっていて、
退院後14~48時間以内に、パブリックヘルスナースによって産後すぐのチェックや何かある場合の病院への紹介が提供されます。
主なサービスの内容を抜粋すると、
- 新生児の黄疸スクリーニング
- 新生児代謝異常スクリーニング
- 授乳サポート・授乳科への紹介
- 産後うつスクリーニング
- 家庭内暴力スクリーニング
- 乳幼児ケアと安全に関するアドバイス など
で、この中でも私が一番重要だったと感じたのは、新生児の黄疸の検査でした。
※サービスの詳細を知りたい方はこちらからご覧ください。
一日目 黄疸検査 値が上がっていた
クリニックに行き受付を終えて待合室で待っていると、担当ナースがやってきて個室に案内されました。
ママのチェック
そこでは、私に対してはお腹を押しての子宮の大きさの確認や、授乳はどうか、気分はどうかなどの問診が行われ、
授乳については病院と同じくここでも乳首が痛いことを伝えて授乳のやり方を見てもらうと、やはり吸い付きはとても良いので一度専門家に診てもらうように言われました。
Refferalしとくから数日以内に電話がかかってくるから~ということでした。助かります。
新生児のチェック
赤ちゃんについては授乳とおむつ替えの頻度を聞かれ、体重の確認と黄疸用にビリルビン値の確認が主に行われました。息子のBilirubin値は病院にいたときよりも上がっていたため、次の日にもう一度来るようにと言われました。
アジア人で出産が26歳以上(あと一つ当てはまるものがありましたが忘れました(;’∀’))だと、子どもが黄疸になりやすいらしいです。
その黄疸のチェックはどうやって行われるかというと、Bilirubin Meterというデバイスをおでこに当ててBilirubin値を計ります。
それをナースがグラフに書き出して、病院にいたときの検査結果との変化や値が通常値内にあるかを確認していました。
黄疸レベルが上がりすぎるとPhototherapy(光線療法)という治療を行わないといけないということなので、赤ちゃんが眠くておっぱいを欲しがらなくても2~3時間おきに起こして授乳し、できるだけ体内のビリルビンが排泄されるようにするように言われました。
それを聞いて、前日は寝てるときは寝せていましたが帰宅してからはちゃんと2~3時間おきに授乳することを心掛けました。
二日目 さらに値が上がり、血液検査へ
二日目。
黄疸の確認のために行きましたが、他に質問や悩みがあれば相談するのももちろん可能です。
おっぱいがすごく張って痛い~みたいな話をしながら、体重チェックと先日と同じくデバイスを使ってのビリルビン値の確認が行われました。
息子のビリルビン値はグラフでレッドゾーンに達していたため、詳しい値を知るためにその場で血液が摂取されその血液はタクシーで近くのラボに運ばれていきました。
検査結果次第では大きな病院に行って24時間の光線療法を受けなければいけません。ライトが当てられたケースに赤ちゃんを入れ、数時間毎に授乳をすることになります。
これまではそんなに気にしていなかったのに、急に超心配に。
結果はすぐ出るため、「一時間半以内には電話するから。病院に行くことになったら、その後即行ってもらうことになるからね。」ということで、クリニックを去りました。
「光線療法しなければいけなくなってもほとんどの場合それで黄疸はなくなるからそんなに心配しなくていいから。」と言われましたが、治らない場合は後遺症が残る可能性もあると知ればやっぱり心配。せっかく生まれた我が子を24時間とはいえケースに入れておくのも、淋しい(;_:)できれば行かなくていい方がもちろんいい。
夫とは「ドクターもナースも認める超健康体だったのに帝王切開になりかけたから、今回も予想外で行くことになる気がするよね。行く準備して待つ?」
なんて言いながら待ちました。
そして一時間半くらいして電話が。
今晩は病院ステイか、おうちステイか。
ドキドキの血液検査の結果は、光線療法を受ける基準値よりも低いため行かなくていい!とのこと\(T_T)/
待っている時間がとても長く感じました。
ちなみに念のためこの次の日にもクリニックを予約し訪れました。Bilirubin Meterで値を測ってもらうと値は前日より下がっていました。本当にほっとしたのはこの時でした。
最後に
というわけで、カルガリーでの産後退院したあとのケアについて体験談を交えてまとめました。産後早ければ1日で退院してしまうのですから、こういったサービスはありがたいですね。もちろん無料です。
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