産前産後出産立ち合いまで!ドゥーラのサポート内容と実際に利用した感想

カナダで妊娠・出産

出産・育児をするにあたり夫が心配していたのがサポート面。

もちろん夫は子育てのサポートをする気満々でしたが、妊娠34週目で正式に新しい街へ引っ越し、家族も親族も知人もいない場所での出産となることから自分だけではサポートしきれない、と考えたそうです。

私は割と

Rin
Rin

なんとかなるよ、私、やるときはやるし。

と思っていましたが、実際に利用してみると本当に助かりました。

特に産後ドゥーラのサポートは本当に助かりました

今回は、産前、出産、そして産後のドゥーラのサポート内容と利用した感想をまとめます。

※2020年5月時点、コロナウイルスの影響でドゥーラが出産に立ち会えない病院もあるようです。申し込み先のドゥーラにご確認ください。

Doula(ドゥーラ)とは

まず、ドゥーラとは何なのか、ドゥーラ認証機関であるDONA Internationalのウェブサイトをチェックしてみました。

a trained professional who provides continuous physical, emotional and informational support to a mother before, during and shortly after childbirth to help her achieve the healthiest, most satisfying experience possible.

DONA International ホームページより引用

つまり、

お母さま方が健康的で満足できる経験をすること手助けするために、身体的、感情的、情報的サポートを出産前、出産中、そして出産後間もない時期に提供する訓練されたプロ

というわけです。

そしてドゥーラには産前から出産立ち合いまでを担当するBirth Doulaと、産後のサポートを担当するPostpartum Doulaという二種類のドゥーラがいます。

では具体的なサポート内容を次に示します。

契約の内容

会社によって違いがありますが、主に

  1. 産前から出産までのサポート
  2. 産後のサポート
  3. 上記の両方

があり、料金もさまざま。

1だけの場合は(こちらも会社によりますが)産前に2回のミーティングと立ち合いで、カルガリーエリアだと800ドルから。2の場合は日中のサポートが一時間30ドル~、夜間は35ドル~くらい。

問い合わせるまで値段がわからない会社もあるのでわかる限りで、ですが。

契約までの流れ

ここからは経験談になりますが、契約の流れとして

  1. 問い合わせ
  2. Birth Doulaと顔合わせ(無料)
  3. 正式に申し込み

となります。

Birth Doulaとコーヒーでも飲みながら行う顔合わせでは、サポート内容や料金について理解するのも大事ですが、何より一番大事なのはフィーリング

出産というプライベートで、かつ大イベントに立ち会ってもらうわけですから、「この人にいてほしいな。」と思える人(心許せる人)でないと高いお金を払ってまでいてもらう意味がないと思います。

そんなのわからない、という人もいるかもしれませんが、「嫌だな。」という感覚は一回会っただけでわかると思います。嫌な印象を受けなければ正式に申し込んだ後の2回のミーティングやサポートで打ち解けられるでしょう。

サポートの内容(経験談)

私たちはすべて込みのパッケージを選んだので、産前から産後までのサポートを受けました。

  1. Birth Doulaとの産前2回のミーティング
  2. Postpartum Doulaとの産前1回のミーティング
  3. Birth Doula出産立ち合い
  4. Postpartum Doulaのサポート(3時間3回まで込み)

1. Birth Doula(産前・出産立ち合いドゥーラ)とのミーティング

産前・出産立ち合いドゥーラとのミーティングは二回。ドゥーラがおうちにやってきてくれます。

私が利用した会社では、知識の共有や出産時に片方が病院に行けない場合のバックアップとして産前・出産立ち合いドゥーラは二人いました。(出産立ち合いはどちらか一人が来てくれます。)

一度目のミーティング

一度目のミーティングは妊娠34週目。近況報告と質疑応答ののち、メインのトピックへ。

この日のトピックはBirth Preferenceの作成、でした。

これは、Birth Planと呼ばれることの方が多いですが、出産に対する希望リストで、出産前に考えてドゥーラに伝えておくことで、出産時にできる限り実現できるようフォローしてくれます。

このBirth Planにどのように取り組んだかは別記事でまとめています。

作成してよかった!出産の全体像が見えてくる、二者択一で決めていくバースプラン
「無事産まれるなら何でもいい」と思っていた私。でも実際にバースプランに取り組むと自分が出産で何を望んでいるのかを整理でき、出産の過程で起こりえることも学ぶことができました。まずはここで各選択肢について考えてみて。見えなかったものが見えてくるかも。

二度目のミーティング

二度目のミーティングは妊娠37週目。この日のメインは出産の話

陣痛の初期ではどうするか、出産に向けて準備しておくこと、夫ができること、他、新生児のことについても少し教えてもらいました。

アルバータ州のPrenatal class(パパママクラス)でカバーしたところが多かったので一度目よりは収穫がなく少し残念。

2. Postpartum Doula(産後ドゥーラ)との産前1回のミーティング

産後ドゥーラとも産前に一度ミーティングがあります。妊娠36週目におうちに来てくれました。

産前ドゥーラと違って話す内容は主に新生児のこと。特に授乳についてと、必要な物について。「新生児準備リスト」をもらい、一つ一つ確認しました。

また、パッケージに含まれた分を使い果たした後の料金についても説明がありました。

3. Birth Doula 出産立ち合い

病院には事前にドゥーラからもらった手紙を一応渡してありましたが特に必要なさそうで、

入院するときに担当のナースから他に付き添いで来る人はいるか、いるなら誰か、いつ頃来るかを聞かれたので伝えました。

先に述べた通り産前ドゥーラは二人いましたが、実際に出産に立ち会ってくれるのは一人のみ。

実は二人のうち「この人に来てほしいなあ。」と思う人がいました。そしてラッキーなことにその人が来てくれました。

陣痛促進剤で始まった陣痛。陣痛が来る度に会話できないような状態になったとき(投与開始4時間後くらい)に病院に来てもらいました。

出産後初めての授乳までアドバイスをもらえる予定でしたが、ナースに教えてもらったので必要なく…出産後1時間半くらいまでいてもらったと思います。

4. Postpartum Doula (産後ドゥーラ)のサポート

産後ドゥーラには、出産して退院し帰宅した次の日の朝から来てもらいました。

この日はお雛巻きの仕方やおむつ替えの仕方、ゲップのさせ方、授乳の仕方など一度病院で教えてもらったことをおさらいし、さらに出産の話や新生児について質問をしたあと、赤ちゃんを預けて夫婦揃って2時間ほど寝ました。

うまくできなかったお雛巻きのコツを掴めたことで、前日の夜はあまり眠らなかった赤ちゃんも、この日から心地よさそうに眠ってくれるようになりました。

パッケージに含まれていた3時間×3日はすぐに使い果たし、その後日中一時間35ドルでコロナで外出制限がかかるまで週3程度、一日3~4時間来てもらっていました。

お風呂に入れてもらったり爪を切ってもらったりなどの赤ちゃんの世話はもちろん、最初はお願いするのを躊躇していた洗濯やキッチンの片付けもやってもらいました。

私はそのために母乳を搾乳し冷蔵庫に入れておき、来てくれている間はいつも熟睡していました。

Rin
Rin

ドゥーラ曰く、赤ちゃんから離れられないお母さんも多いんだとか。私は逆にプロがお世話をしてくれるという安心感から毎回熟睡。

かかった料金

産前のミーティング2回と出産立ち合い、そして産後ドゥーラとのミーティング1回と3時間×3回のサポート込みで1500ドルくらいでした。高い!(>_<)

その後もコロナが広まって外出自粛となるまで一か月ちょっとの間、日中一時間につき35ドルで週に数回一日数時間産後ドゥーラに来てもらっていました。

利用した感想: 産後ドゥーラがおすすめ

利用した感想として、産後ドゥーラだけでもよかったかな、と思います。

ただ、それは時と場合、そして人(妊婦か付添人か)にもよります。次に理由を挙げますね。

出産立ち合いドゥーラは主に夫(付添人)のため

私は産後ドゥーラだけでもよかったと思います。なぜなら、出産の場にはとても優しいナース達がいたから。私にとってはそれだけで十分でした。

ただ多くの人は、出産立ち合いドゥーラはパートナーのため、と言います。出産まで長丁場になるとパートナーも疲れるので、そんなときにドゥーラがいると安心して食事をしたり仮眠を取ったりできるわけです。

私の場合、陣痛促進剤を午後6時半くらいから入れ始めて出産が朝の6時過ぎだったので、陣痛はばっちり夜中でした。眠たい眠たい。

Rin
Rin

夫はドゥーラがいても仮眠せずに付き添ってくれましたけどね。

さらに、私が急遽帝王切開となったときに平常を保っていたように見えた夫は、心の中でかなり動揺していたらしく、そんなときにドゥーラがくれた無言の頷きが心を落ち着かせたと言います。

ドクターやナースは帝王切開でもなんでも当たり前のように振舞われるので、そんなときに不安な思いを理解してくれる人がそばにいたのは心強かったとのことでした。

というわけで、どちらかというと付添人にとって出産立ち合いドゥーラはいてくれると嬉しい存在でしょう。

パパママクラスなどに参加するなら内容が被ることも

もしパパママクラスやプレママクラスといったPrenatal Classに参加する場合、内容が被ることもあるでしょう。

私が行ったクラスともほとんどの内容が被っていました。ドゥーラとのBirth Preference(出産の希望リスト)作成もよかったのですが、パパママクラスでも一応カバーされました。

Rin
Rin

個人レッスンみたいで知りたいことを深く学べるのはドゥーラなんですけどね。料金を見たらパパママクラスの方が断然安い。

産後ドゥーラは実践個人レッスン的要素も含めている

お雛巻きもおむつ替えも、人形でやるのと実際に赤ちゃんでやるのは違います。

実際に自分の子どもを前にすると質問もわんさか出てきます。

それを教えてくれるプロが目の前にいると不安も吹っ飛び安心できるので新米パパママの心にも良いです。

産後ドゥーラは自分を休ませてくれる人である

赤ちゃんの世話だけでなく家のこともやってくれるドゥーラは、育児からの休息を与えてくれる存在。

出産後は体もボロボロ。そこに2、3時間ごとの授乳が追い打ちをかけます。最初は気が張って平気でも、いつかしわ寄せがきてしまうことでしょう。

私にとって産後ドゥーラは自分を休ませてくれる人であり、本当に助かる存在でした。

決して子育てが嫌だったわけではありませんが、数時間何も心配することなく眠られるのはちょっとした楽しみの一つとなっていました。

Rin
Rin

寝たあとはすっきりして、また頑張ろうと思えましたしね。

まとめ

というわけで産前産後ドゥーラについて、実際にどのようなサービスなのかと利用した感想をまとめました。

今年2020年はコロナウイルスのこともありドゥーラの利用は難しいかもしれませんが、いざとなったらこういう人達がいるということだけでも頭に入れておくと違うかと思います。

赤ちゃんの面倒を見る前に、まず自分の心身を大事にしないといけませんからね。

この記事が誰かのお役に立てたら幸いです。

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