【カナダで離乳食】チーズはいつから?避けるべき種類、与えてよいチーズ

カナダで育児

こんにちは。

カナダで離乳食を与え始めてから、なかなかすっきりしないものがありました。それは、

チーズ

恥ずかしながら、私は日本にいたときはチーズなんてスライスチーズやさけるチーズくらいしか知らず、チーズの種類というより主に形状でしか知りませんでした。

Rin
Rin

マルゲリータピザが好きなので、モッツアレラチーズくらいは聞いたことはありましたが。

どんだけーっ!?て感じでしょう?

カナダに来てからも覚えたのは数知れず。聞いたことはあるけど、違いを説明できるほどではありませんでした。

だから、「離乳食でチーズを」となったときはもう焦りしかない。

焦ったけどよくわからず、表示を見たいもコロナ真っ最中であれもこれも手に取って選ぶわけにもいかず、

ちょっと調べて塩分が比較的低めのスイスチーズから与え始めました。でも調べてもあまりよくわからない時期が続いたので、初めて与えたのは生後9か月くらい。

最初はかなり小さく切ったものをマッシュしたアボカドに混ぜて与え、その後コッテージチーズに挑戦するも嫌がられたり、炒り卵に混ぜたりパスタに混ぜたりしながらなんとか与えるも、たくさんの種類のチーズを与えることはなかったです。

Rin
Rin

その当時この記事を読んでいたら、もっと自信をもっていろんな種類のチーズに挑戦していただろうな、と思います。

なので、カナダで育児をしている方で、私のように

カップル
 

離乳食でどんなチーズを与えたらいいの~⁉

と思っている方がいたらと思い、記事にすることにしました。

調べれば調べるだけいろんな情報が出てきて色々載せたくなりましたが、キリがないので最小限にとどめました。

なので、たとえばチーズの栄養素などを知りたい場合は、自分で調べてみてください。

この記事は主にカナダ・アメリカの本やウェブサイト情報を参考にしているので、アメリカ在住の方も参考になるかもしれません。

※私は栄養士ではありませんが、本やできる限り信頼できるウェブサイト(政府や団体、栄養士さんが書いているものなど)の記述を引っ張ってまとめています。最後に本の名前やウェブサイトのアドレスを並べておきますので、気になる方はそちらからご確認ください。

離乳食のチーズはいつから与えてよいか

離乳食でチーズを与え始める時期については本やウェブサイトによって様々で、6か月頃からともあれば、7か月や8か月、またはそれ以降から、と書かれている場合もあります。

カナダ政府(*1)だと、6-9か月の間に、としています。

アメリカの医者や栄養士などをチームに含めたSOLID STARTSのある記事(*2)では、チェダーチーズについて、離乳食開始と同時に与えられるが、塩分が高いので毎日与えるのは1歳を迎えるまで待つのがベストと書いてあります。

※いつ与え始めるにしろ、それまでにミルクでアレルギー反応が出た場合や乳製品アレルギーのある家族がいる場合は、かかりつけ医に相談してから与え始めた方がよいでしょう。

どんなチーズを与えるべきか

アメリカやカナダの本、インターネット(英語)で調べると、共通して書かれていることがありました。それは、

チーズはFull-fat(全脂の牛乳を使用している)で、Pasteurized(低温殺菌されている)チーズであるべきということ。それに加えて、塩分が低めのもの、と書いてあるものもあります。

どうやってFull-fatだとわかるのか

ここで浮かんだ疑問が、「Full-fatってどうやってわかるの?」でした。

The Washington Post の記事 (*3) の一部には、スーパーやレストランのほとんどのチーズはFull-fat(またはRegular-fat)、つまり、4%の乳脂肪を含む全乳で作られたものであり、Reduced-fatやPart-skimチーズは2%の乳脂肪、Fat-freeチーズでは無脂肪の牛乳で作られている

とありますが、うーん、答えになっていない。。

私の検索ではこれくらいしか見つけられなかったのですが、でも逆にチーズにLess-fatとかReduced-fatとか記載されているものがFull-fatではないと考えていいのかな、と思います。

実際にSuperstoreのウェブサイトでチーズを調べてみるとLess-fatと記載されているものを見つけることができました。

ここでは、離乳食ではLess-fatやReduced-fatと表記のあるチーズは避けましょうということにしておきます。

ちなみにFat(脂質)は大事な要素

THE BEST BABY FOOD(*4)には、こう書かれています。

脂質が赤ちゃんにとって大事な理由は4つ。

1.カロリー密度が高いため(グラムあたり9カロリー。ちなみにタンパク質とお炭水化物では1グラムあたり4カロリーである。)

2.脂溶性ビタミンを吸収できるため(ビタミンA、D、E、K)

3.健康的な脳と神経システムの発達に必要なため(脳の60パーセント以上が脂質でできている。)

4.認知の発達とパフォーマンスに影響するため

また、天然脂肪は3歳またはそれ以上まで制限しないように気を付けることや、トランス脂肪は健康に良くないという記述があります。

Rin
Rin

特に脳を作る・発達に必要だと聞くと、意識して取り入れたいと思いますね。

Pasteurizedとは?どうやってわかるの?

THE PEDIATRICIAN’S GUIDE TO FEEDING BABIES & TODDLERS(*5)によると、Pasteurizedについてこう書かれています。

“低温殺菌とは、牛乳の温度を161℉ (71.66..°C) に15秒以上上げ、その後すぐに冷やすプロセス。髄膜炎や血液由来・下痢性の命に係わる感染症を引き起こす可能性もあるリステリアやカンピロバクター、サルモネラ菌、ブルセラ菌、大腸菌を取り除く。”

手に取ったチーズがPasteurizedなのかどうかについては、チーズのIngredientsの欄にPasteurized milkの記載があるので確認してみてください。

塩分が低めのもの

塩分が低めのものについては、次に詳しく記載します。

また、与えてよいチーズの具体的な種類ついては記事の後の方で記述します。

チーズを与える上での注意点

チーズを与えるときに注意したいこととしては、チーズは塩分が高めなので与えすぎないというところ。

適切な一日の塩分(Sodium)摂取量について、カナダ政府(*6)によれば

  • 7か月~1歳まで・・・370㎎
  • 1歳~3歳まで・・・1000㎎

と書かれています。

これはどれくらいなのか。

New Ways Nutritionの記事(*7)によれば、

たとえばカッテージチーズは半カップで塩分が350㎎以上入っていることが多いので与える量に注意しないといけないこと、食パン1枚でも種類によっては200㎎以上の塩分を含んでいる、と書かれています。

だとすれば、特に1歳までは食パン1枚とチーズだけで塩分の摂りすぎになってしまう可能性もあるわけです。なので塩分低めのチーズを選んだり、与える量に注意する必要があるわけです。

また、もう一つの注意点として、どんなチーズを与えてもよいというわけではなく、避けるべきチーズの種類があるので次に挙げておきます。

避けるべきチーズの種類

避けるべきチーズの種類は、簡単に言えば食中毒を起こす可能性のあるリステリアを含む種類

healthline(*8)で書かれていることを簡約すると、それはカビで熟成するチーズや細菌で熟した類の山羊のチーズなどのことで、具体的に一部を記載すると、

  • Brie(ブリーチーズ・白カビチーズ)
  • Camembert(カマンベールチーズ・白カビチーズ)
  • Roquefort(ロックフォール・青カビチーズ)

であるとあります。

山羊のチーズについては「新鮮なものを選ぶように」と書いている文献が多いです。

与えてよいチーズの種類

与えてよいチーズの種類についても、細かく種類をリストアップしてあることもあれば、一つか二つかしか書いていない文献がありますが、

共通して言えるのは先にも述べたように、

  • Full-fat(全脂の牛乳を使用)
  • Pasteurized(低温殺菌済)
  • Low-sodium(塩分が低めのもの)

です。

healthline(*8)ではこう書かれています。

  • Colby(コルビー)
  • cheddar (mild)(マイルドチェダー)
  • Monterey jack(モントレージャック)
  • mozzarella(モッツァレラ)
  • parmesan(パルメザン)
  • romano(ロマーノ)
  • cottage cheese(コッテージチーズ)
  • cream cheese(クリームチーズ)
  • Ricotta(リコッタ)

私はあまりチーズについては詳しくはないので、Colbyなんて初めて聞きました。

New Ways Nutrition (*7)では、塩分が控えめのものを、というところを強調し、

  • Ricotta(リコッタ)
  • Fresh mozzarella(フレッシュモッツァレラ)
  • Swiss cheese(スイスチーズ)
  • Goat cheese (ゴートチーズ)
  • Spreadable cheese(例えばMascarpone(マスカルポーネ)、Quark(クワルク)、Creme Fraiche(クレームフレッシュ)Farmer’s Cheese(ファーマーズチーズ))

が挙げられています。

※ゴート(山羊)チーズはフレッシュなもの

先の「避けるべきチーズの種類」で紹介したようなチーズでも、Charlotte Stirling-Reedの記事(*9)によれば、調理し、中まで完全に火が通っていれば赤ちゃんに提供して良いという記述があります。

と、ここまで色々と書きましたが、アルバータヘルスサービス発行のHealthy Parents, Healthy Children The Early Years(*10)には、Cheese such as cheddar or cottage cheese.(チェダーかカッテージチーズ)としか書かれていません。

いくつも挙げられていて迷ってしまう方は、チェダーかカッテージから始めてみるとよいでしょう。

チーズの与え方の例

ここまででどんなチーズを与えればよいかは分かったけど、今度は「ではどうやって与えればよいの?」という疑問が。

Healthline(*8)から意訳します。ご参考まで。

赤ちゃんへの安全なチーズの与え方:

  • フィンガーフードの練習として、シュレッドする(またはすでにシュレッドされたチーズを購入する)
  • 嚙みやすいように薄く細く切る
  • 溶かして野菜や他の食べ物にかける
  • 炒り卵(黄身)やパンケーキ、グリルチーズサンドイッチに溶かして入れる
  • すりおろすように削ってパスタの上にパラパラとかける
  • トーストの上にクリームチーズを薄く広げる

他、ピューレ状の食べ物だけを食べている段階であれば、カッテージチーズをブレンダーで細かくしてピューレ状のフルーツや野菜に混ぜて与えるとよい。

Rin
Rin

やはり最初はカッテージチーズからが始めやすいのかもしれませんね。

まとめ

というわけで、離乳食のチーズについて簡単にまとめました。

これらを踏まえながらお店でチーズを手に取って、表示を見て購入すると良いでしょう。

そして与える量や頻度に注意し、成長する中で一つずつトライさせながら、いろんな種類のチーズを食べる機会を与えるといいかと思います。

では。

誰かの参考になっていれば嬉しいです。

カナダと日本の離乳食の違いはこちら↓

離乳食開始時期や初期からの鉄分…私が気づいたカナダと日本の離乳食の違い5つ
カナダで離乳食を与え始めて気づいた、日本の離乳食との違いを5つ挙げました。これはカナダの情報に従いたいな、というもの2つも述べてます。

参考資料

*1 Government of Canada. (2015, Jan 9). Nutrition for Healthy Term Infants: Recommendations from Six to 24 Months. Retrieved June 10, 2022, from https://www.canada.ca/en/health-canada/services/canada-food-guide/resources/infant-feeding/nutrition-healthy-term-infants-recommendations-birth-six-months/6-24-months.html

*2 SOLID STARTS. (n.d.). Cheddar Cheese [Blog post]. Retrieved June 10, 2022 from https://solidstarts.com/foods/cheddar-cheese/

*3 Warshaw, H. (2016, November 23). For a healthy diet, be choosy about your cheese. The Washington Post. Retrieved June 10, 2022 from https://www.washingtonpost.com/lifestyle/wellness/if-you-love-cheese-heres-what-you-need-toknow/2016/11/21/e812732a-a75a-11e6-ba59-a7d93165c6d4_story.html

*4 Wagman, J., & Hillhouse, J. (2015). Your Baby Needs Fat In The Best Baby Food In Best baby food: 125 healthy and delicious recipes for babies and toddlers (pp. 20). Robert Rose Inc.

*5 Porto, A., & Dimaggio, D. (2016). Can I feed my baby unpasteurized milk? In The pediatrician’s Guide to Feeding Babies & Toddlers (First, pp. 69). Ten Speed Press.

*6 Government of Canada. (2017, March 1). Sodium in Canada. Retrieved June 10, 2022, from https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/healthy-eating/sodium.html

*7 D’Andrea, R. (2021, November 21). The Best Cheese for Babies. New Ways Nutrition. Retrieved from https://newwaysnutrition.com/babies/the-best-cheese-for-babies/

*8 healthline. (2020, September 20). When Can Babies Eat Cheese. Retrieved June 10, 2022, from https://www.healthline.com/health/baby/baby-cheese

*9 Charlotte Stirling-Reed. (n.d.). Cheese For Babies. Retrieved June 10, 2022, from https://www.srnutrition.co.uk/2020/11/cheese-for-babies/

*10 Alberta Health Services (2018). The Early Years. pp.297. https://www.healthyparentshealthychildren.ca/app/uploads/2018/12/2018-The-EarlyYears.pdf

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