一歳の誕生日を迎えて初めて気づいた 子どもの一歳の誕生日の本当の意味

カナダで育児

子どもの一歳の誕生日は格別。

最近ではハーフバースデーとかあるけど、私にとっては普通に「生後6ヶ月」であり、「生後3ヶ月」とかと同じような感じで特別にお祝いすることもなかった。

「生後1ヶ月」も特別だけど、「格別」になるには「過ごした時間」がまだまだ足りないような気がする。

一年も経つと、寝返りして、お座りして、ハイハイして、つかみ立ちして、を経て、早いと歩いてる子もいて、

泣かれまくった日々、笑い合った日々の思い出も十分に積み重ねられている。

何をしても泣き止まずに困った日、
おむつ替え中におしっこやうんちをされた日、
食べものを投げられたり、
バスタブに入れても急に座ってくれなくなったり、
夜中2時にぱっちりお目覚めされたり・・・

書き出すとキリがないくらいたくさん!

あっという間だったけど、一つ一つ成長を見て、思い出を積み重ねてきて、

そんな中で迎える「一歳の誕生日」。

子ども自身はきっとそんなに自覚はないんだろうけど、

でも、親、少なくとも私と夫にとっては、

「一年前の今」を思いながら胸いっぱいになった日だった。


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私は破水で病院に行き、陣痛促進剤を夜7時から入れ始め、

出産は次の日の朝6時半となったため、陣痛に耐え続けたのは真夜中だった。



夫は一歳の誕生日前日から、

「去年の今頃会社から戻ってきたなー」

とか

「今頃病院に向かったよねー」

「今頃入院することになったよねー」

といちいち仕事部屋から出てきて報告してきた。



「今日の夜パスタ食べる?去年パスタ食べてたじゃん。」

陣痛促進剤を入れる前に、病院の売店で食べたパスタのこと。

詳しく言えば私はサンドイッチを食べたが、足りなくて夫が注文したパスタも平らげたのだけど。


誕生日前日の夜はパスタにはならなかったけど、夕飯を食べてると

「今促進剤開始したよね。」

と相変わらず突然言い出す。

さらに夫はあの日病室でやりとりしていた立ち合いドゥーラとテキストメッセージを見返しながら、

「今頃痛がってたよね。」

と言ったけど、前触れもなく突然言い出されると意味がわからず、「え?何が?」と返答する私。


それくらい夫はこだわっていた。

こんなん、ちょっとウザく感じるかもしれない人もいるかもしれないけど、私は嬉しかった。




「明日が誕生日だけどさ、僕らにとってはそれまで(今日から出産まで)の方が印象深いよね。」



やっとタイトルの話になるけど、誕生日、特に一歳の誕生日というのは、どうも親のためにあるような気がする

これは本当に、親になるまで、というか、親になって初めての一歳の誕生日を迎えるまで気づかなかった

親が子どもの誕生の瞬間を振り返る日、と言ってもいいかもしれない。

「○ヶ月前の今日」じゃ心に響いてこない。
「一年前の今日」だからしみじみと思い出されるのだ。


実際、生まれた時間を過ぎてからは、

「今初めておっぱいあげた時間くらいじゃない?」

くらいで他は何もなかった。これまでのこだわりはどこに行ったの?というくらい。


そして誕生日パーティーはその日の夕方に行ったけど、本来なら誕生日よりも誕生時間にお祝いすべきじゃない?とも思った。

だって、たくさんの感動が、その一瞬に詰まってたんだもの。

カウントダウンして、新年の瞬間を祝うような感じで、「HAPPY BIRTHDAY!」ってやる方が、親としてはしっくりくるかな。

まあ、うちは朝6時半くらいなので皆寝てたし、もしこれが今後一般化したらウチの場合夜中から準備して朝からパーティーどんちゃん騒ぎってちょっとツライ気がするから、気持ちだけにしておくけど。


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何はともあれ、子どもは一歳になり、BabyからToddlerとなった。

そして私たちも親一歳となったわけだけど、

子育てというのはやって初めて学ぶことばかりだと思うので、

これからも新しいことに直面して、子どもと共に親として成長していきたいな。


それにしても夫が

「僕はこの日のこと事細かに覚えてるし、一生忘れない」

って言ってたの、ジーンときたな。

いつまで言ってくれるかな。

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