サスカチュワン州サスカトゥーン
エドモントンから車で約6時間。アルバータ州から州境越えをしてサスカチュワン州に入りサスカトゥーンを訪れてきました。
訪れたのは8月初旬。2泊3日で天気は晴天。
街はそこまで大きくないし2泊3日片道6時間+なので観光地をとことん周るわけではなく、本当にゆったりとした旅だったので、今回は旅行記ということで、まとめたいと思います。サスカトゥーンのこんな情報を求めている方にオススメ。
☆The Berry Barn(ベリーファームで朝ごはん)→別記事。リンクは記事の最後に。
☆Western Development Museum(西部開発博物館)
☆Remai Modern(現代美術館)
☆オススメのレストラン
☆オススメのカフェ
外部リンクは記事の最後にまとめてます。
サスカトゥーンの場所
サスカトゥーンって?
サスカチュワン州の州都はレジャイナ。なのでサスカトゥーンは州都ではありません。ただ人口はレジャイナよりも4万5千人ほど多く、約27万3千人(2017年)。ちなみにトロントは約293万人。バンクーバーは約67.5万人。名前はこの地で取れる、知る人ぞ知るサスカトゥーンベリーというベリーに由来(らしい)。ただその名前はもともとはクリー族のmisâskwatômina(意味は検索しても見つからず・・)という言葉から来ているそう。原住民の人口が多く、街でもよく見かけられる。9つの川が流れ、「プレーリー(草原)のパリ」や「橋の街」というニックネームがついています。
おすすめの観光地
個人的に、絶対行ってほしいのは市内から車で20分~くらいの場所に点々とあるベリーファーム。あとは博物館好きなら建造物も魅力的な現代美術館Remai Modernと、時間があればWestern Development Museumもいいかと。基本的にゆったりした街で川の景色が最高なので夏だと川辺を歩くだけでも癒されるし、あとはお洒落なレストランやバー、カフェ巡りもいいかと思います。
サスカトゥーン旅行記 一日目
穏やかな風景の川沿いを散歩
土曜日の9時くらいに出発し、途中の町に寄りながら、サスカトゥーンに到着したのは夕方5時くらい。到着後ホテルにチェックインし、周辺散策へ。
すぐ近くを流れる川沿いに、緑豊かなパークを発見。ベンチに座り、川で水上バイクに乗る人々を見たり、グースの大群を見たり。
ダウンタウンの一部も散策
AYDEN Kitchen & Barでディナー
その後ライム君チョイスのレストランへ。
先に通された奥の席は照明が暗く。。
ロマンチックなデートをしたい方にはオススメですが、私たちにはちょっと暗すぎて…明るい席に変更してもらいました。
奥とは全然雰囲気が違う表側の席。
料理はスモールプレートとラージプレートというカテゴリに分かれています。
チキンとエビを注文して、あと二品くらい必要かな、と思いウェイトレスさんにオススメを聞いたら、じゃあ、アルガラサラダはどう?というわけでサラダを注文。他にオススメもなく本当にこれだけで足りるのだろうかと思っていたらそのサラダが思ったよりたくさんで、ちょうどよい量でした。
アルガラというとてもシンプルなサラダなのにドレッシングがよくマッチしていて美味しく食べられました。チキンも美味しかったけど、オススメはエビ。ポップコーンプラウン。ぷりぷりしてます。できたらフィッシュも食べたかったんですけど…今回はパス。
もちろんデザートは別腹。
そしてその後私はおなかがいっぱいだったのでホテルへ。ライム君は先ほどのレストランのウェイトレスさんに聞いたビール工房(Shelter Brewing Company)に一杯飲みに行きました。
一日目の最後に、ホテルから見たダウンタウンの景色。
サスカトゥーン旅行記 二日目
ベリーファームでベリーたっぷりの朝食
二日目は事前に調べておいたThe Berry Barnというベリーファームへ。ウェブサイトやインスタグラムの料理の写真が素敵すぎて、これはもう行くしかないと。気合入れて開店の9時に合わせて行きました。
と、ちょっと長くなるのでこちらは別記事にしてます。
Western Development Museum(西部開発博物館)
気になっていたこの博物館に行ってきました。
中はとても広い!3つのセクションに分かれていて、いい写真が撮れてないんですが、西部開発が始まった頃の町のようすが再現されている場所、プレーリーと呼ばれるこの土地の歴史、車の展示となっています。
↑こういう風に色んなお店や建物が両側に並んでいます。
それぞれの建物内もよく再現されています。
駅も。
車の展示。
個人的に再現された町を歩くのが面白かったです。写真屋さんでは、40ドルで昔の貴族の服を着て、よくある昔の白黒の家族写真を撮ってくれるサービスがあったんですが、お店に入るとスタッフが挨拶もなく目の前でパソコンでゲームをしていたので諦めました。愛想が良かったら撮ってもらってたのに。あれに40ドルは払えない。
Western Development Museum(西部開発博物館)
ホテルのホットバスで休息
その後、ダウンタウンのホテルに戻り、ホットバス+プールへ。昔はホテルでホットバスとかせっかくの旅行なのにもったいない、という考えでしたが、歳を取ったせいか、いつのまにかこれも一つの楽しみに。やっぱりお湯に浸かることを体が欲しているみたいです。
ホットバス内では二人の男性と話しました。お父さんと息子。その息子がなんと毎年エドモントンで行われるFringeフェスティバルでもう15年ほど大道芸人としてバイオリンを弾いているということ。今年も来るということで名前を聞いておきました。
(後日エドモントンのFringeフェスティバルで再会しました。)
バス型のアイスクリーム屋さん
ホテル前にあるこのバス。
Bus Stop Refreshments
このバスこそがアイスクリーム屋さん!!
お腹に余裕があれば絶対食べるべし!!
そして近くの川沿いのパークで食べるべし!!
その後市内で行われてたサスカトゥーンのFringeフェスティバルの会場へ。
かなり遠めな感じの写真ですけど(^-^;
TAVERNA Italian Kitchenでディナー
私のチョイスでディナーはこのイタリアンレストランへ。
名前が直感的にタベルナと見えますが、でも食べに行きました。
まずはサスカトゥーン産ビールと…
そしてサラダと…
このサラダが超絶に美味かった!
あとはシーフードパスタとピザ。
このパスタのボリューム!!!
シーフードパスタって当たり外れがあるんですけど、ここのは、当たり!
ピザは一切れずつ食べて残りは持ち帰りとなりました。
一軒目とどっちがよかったって。。。?個人的にはこっちのお店の料理の方が好きでした。
サスカトゥーン旅行記 三日目
Remai Moden 現代美術館
Remai Modern(現代美術館)
朝からRemai Modernという現代美術館に行ってきました。
前日にライム君がやっぱここ行きたいというので調べてみたら、なんと月曜休館。SNSも調べてみたけど「明日は月曜ですがホリデーなので営業してます!」みたいな情報もなし。なので一旦は諦めましたが近場を通ったついでに寄ってみました。
入り口ほぼ目の前の駐車場が空いているという…さすがサスカトゥーン。
外から覗いても暗くて見えず。
開館してます、みたいなサインもなし。
ライム君が思い切ってドアを開けると、、、開いた!
受付の人に聞いたら、「月曜がホリデーの時は営業してるのよ~。よくお客さんを混乱させるのよね。」
・・・わかってるならウェブサイトに書いておこうよ。と思いつつも、入館。
ここは展示物だけじゃなくて建物自体も見どころ。
吹き抜けになっていて広々としています。
展示テーマ毎に部屋が分かれていて、その部屋数もそんなに多くないので、割と気軽に行ける美術館だと思いました。
そしてやっぱりアートなので、よくわからないものも多々ありましたが、「うーん、よくわかんないね。」と二人で言いながらそこを楽しみました。芸術って本当に奥が深い。
二階にはデッキがあるのでそこに出て外を眺めるのもヨシ。
これが外観。
すぐ隣には川があって、この建物から川側に行くと、写真にはないですが子供の遊び場もありました。
エドモントンにも同じように川が流れていますが、川の周りがよく整備されている印象を受けました。川が生活の一部、みたいな。そんな感じ。
Collective Coffeeのスコーンが美味しすぎ
その後は今回も私チョイスのカフェへ。食べ物よりもコーヒー重視のカフェがよくてネットで見つけた場所。
ダウンタウンから少し離れた、でもちょっと栄えたオシャレな通り(トロントでいうQueen Streetとか、カルガリーでいう17th Aveとか、エドモントンでいうWhyte Aveとかみたいな感じ)にあります。
こじんまりとしている?と思ったら奥が少し広めになっているカフェ。外観写真がないんですけど(^-^;
コーヒー重視で探したんですが、コーヒーだけじゃなくて、このスコーンも美味しすぎました。今まで食べたスコーンの中で一番美味しかったです。(ほんとです。)
どしゃぶりに見舞われた帰路
そしてサスカトゥーンにお別れを言い、同じ道を通ってエドモントンへ。エドモントンまであと1時間くらいというところで雷雨に遭いました。
ひどい場所では大雨で前が見えず、後ろの車に見えるようにウィンカーをつけてゆっくり走行。本当に見えないので、多くの車が路肩に一時停車をしていました。
私たちも途中ガソリンスタンドに寄り雨が少し収まるのを待つことに。でも大雨は結局一部だけで、そこを抜けたら晴れ間が。こういうのが今年の夏のエドモントン(+周辺)では多いです。
最後に
レストランのパティオで食事をしていたら、道で車椅子の先住民の方が「白人、お前たちが我らの土地を奪った!」とレストランに向けて叫んでいました。
クレイジーな人だと思うかもしれませんが、彼が言っていることはもっともなこと。Treaty 6と呼ばれるカナダと先住民の間で結ばれた契約により、先住民は土地を手放しました。この契約には誤解や嘘があり現在まで続く深い話なのでここでは書きませんが、一番ショックだったのは通り過ぎる中年の白人の男性群が彼のことを嘲笑うかのようにニタニタしながら去っていったこと。
もしこれが歴史を知った上での行動であればその人の人柄で仕方がないことですが、詳しい歴史を知らずただ単に「クレイジーな奴だ」で笑っていたとしたら、それほど悲しいことはありません。
歴史を詳しく教えなかったカナダにも問題があります。日本人が学校で南京事件を深く学ばないのと同じように。
と、この旅ではこんなことを考えるきっかけにもなりました。先住民問題は、本当に、トロントに住んでいるときはニュースで見ただけで私自身全く考えなかった問題で、西側に来てよく見かけるようになって考えるようになった問題です。
これはカナダにとっての一つの課題で、それを知ること、考えることができるようになったことは今後カナダに住む人間として大事なことだなと思っています。
話は少しずれてしまいましたが、そういうわけで、サスカトゥーンについて旅行記という形で紹介しました。
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