マリーン渓谷は驚きがいっぱい!ジャスパーで冬だけ行ける渓谷内のアイスウォークツアーに参加

アルバータ州

カナダ ジャスパー キャニオン

前回の記事に引き続き、冬のジャスパーの様子を書きます。ジャスパーに行くのは今回で3度目ですが、今回初めてツアーに参加してみました。ツアーの一番の良いところは、ガイドさんからガイドブックには載っていないような情報まで聞けるところでしょう。ただ、このツアーに関しては安全面でもガイドさんが必要。氷の状態を知っている、そして歩き方を知っているガイドさんがいることで安心してアイスウォークを楽しむことができます。

このマリーン渓谷のそばを通るハイキングトレイルは一年中あるのですが、渓谷を下から見上げられるのは川の水が減り、凍っている冬の間だけ。その日インフォメーションセンターで紹介されたのは2つのツアー会社でどちらも一人約65ドル。

午後1時のツアーに間に合いそうだという理由だけでMaligne Adventuresに決め、事務所を訪れました。

ですが午後1時の分はすでに予約いっぱいだったようで、午後6時か次の日の午前9時のツアーの参加を案内されました。夜はヘッドライトをつけて探検家になった気分で行けるそうですが、最初はやっぱり明るいのを見ておきたいと朝9時のに参加することに。ツアー会社の人も、夜のツアーは2回目で参加する人が多いとのことでした。

ちなみに午前9時のだと10%オフ。

そして、次の日。

ダウンタウンオフィスに8時45分に集合し、無料で貸し出される長靴(スノーブーツ)に履き替えました。バスで渓谷に向かう途中、カヨーテとエルクを見ました。

エルクは雄と雌別々の集団で行動するらしいです。なるほど、そういえばいつも雄だけ、または雌だけでいるのを見ていたな、と。ガイドさんがいると、気にしていなかったことの中に、新たな発見を見出すことができます。

借りたスノーブーツに、スノースパイクを取り付け、出陣!

まず川に沿った遊歩道を歩きました。ガイドさんから「ジャスパー周辺の湖や川は凍っているのに、この川が凍っていないのは不思議じゃないですか?なぜでしょう?」という問いかけが。

その理由は、メディスン湖から地下を伝ってきた水が湧き水のように崖の隙間から出ているから。実際に目視できました。ガイドさんがいなかったら絶対に気づかなかった!!

夏は水位が高くて、この写真を撮った地点には行けません。

ちなみにメディスン湖はとても不思議な湖で、夏の間に溜まっていた水が冬の間はどこかに行ってしまい、からっからになってしまうそうです。今回見に行きたかったのですが、雪崩の可能性がありメディスン湖への道が閉鎖されていたので行けませんでした。

…なんて、あまり詳細を書きすぎても面白くないので、興味がある方は是非ツアーに参加してみてください。

上流に行くと、川は凍っていました。

カナダ ジャスパー キャニオン ツアー

氷が厚くなければ内側に入って内側から外を見られるっていう場所もありました。

ズボズボと凍った川の上を歩いていきます。ところどころは穴になっているので落とし穴っぽくなっていますが、何フィートもの厚さの氷なので、基本的には川底まで落ちることはほとんどないらしいです。

ただ、ガイドさんが、「あ、この前そっち側歩いていて首まで浸かった人がいるから、そこらへんは歩かないで。」って言う場所もありましたが。冗談っぽいけど多分本当です。

夏の姿を見てみたい。

ジャスパー マリーン渓谷 アイスウォーク

エドモントンのアイスキャッスルを思い出させますが、これは、人工じゃなくて自然が作り出したもの!!

カナダ ジャスパー キャニオン

途中、緩やかな坂になっている氷の上で滑りこけました。そのまま滑り落ちるかと本当に焦りました。ツアー客の一人が助けてくれて、何とか立つことができました。

カナダ ジャスパー キャニオン

探検家になった気分です。足元を見て歩くのが第一ですが、立ち止まって上を見るのも忘れずに。

水滴が氷になって、壁を覆っています。

カナダ ジャスパー キャニオン

これ以上は進めないというところまで行き、来た道を戻ります。来た道はまた違う景色を楽しめます。

同じ冬の間でも、訪れる時期によって姿が全く違うようです。ガイドさんが「この前までここにどでかい氷の塊があった。」なんてことも道中言っていました。

その後、普通のハイキングコースに戻り、「あそこにいたんだよー」みたいな感じでさっきまでいたところを今度は上からのぞきました。

そして、来た道とは別のコースを歩いてバスまで戻りました。

途中、ガイドさんが話していたのですが、

ジャスパーの松の木は、小さな虫に食われて10年以内に全部死んでしまうだろうといわれているそうです。その小さな虫を殺すには、マイナス40度が3週間続くか、焼く必要があるとのこと。

マイナス40度がそんなに続くことなんてもうないし、ジャスパーの木々を焼くのも難しい。なぜならこれまで全く焼かれていないので、一度火を灯すと木々が喜びどんどん炎が広がって歯止めが効かなくなるそうです。

実際に食われている木もありました。米粒ほどの穴が10個あけられるだけで死に至るそうです。切ない。。地球温暖化は、こんな形でも影響しているんですね。

と、しんみりとなってしまいましたが…

マリーン渓谷のアイスウォークツアー、オススメです。冬に行ったらぜひ!

私は、夏にも来てみたいし、夜のツアーも参加してみたい。マリーン渓谷だけでもあと2回は来ないといけないですね。

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