【カナダで入院した話】④退院の手続き(Hospital Discharge)と、その後

カナダ生活

前回の記事に引き続き、カナダでの入院の体験談です。

真夜中に救急外来を受診するところから始まったこの入院ですが、ついに退院の日を迎えます\(^o^)/

今回は退院の日の様子と、一週間ぶりに会った息子の話、そして退院時の手続きとその後について書いていきます。

最初から読みたいという方はこちらから↓読んでくださいね。

【カナダで入院した話】①救急外来(ER)受診
体調が悪い日々が続き、ついに強い頭痛に襲われ救急外来を受診。この記事では救急外来での受け付けからExam roomに案内されたところまでを書いてます。

ついに、退院

私がいた部屋は、入って来る人は使い捨てのエプロンと帽子とマスクを装着して入らないといけない部屋でしたが、

退院する前の日くらいにそれが解除されて、誰でも普通に入ってこれるようになりました。

それまで低い値を示していた赤血球関連の値が正常に戻ったからで、

白血球についてはまだ基準より低かったものの、回復の見込みアリ、とみなされたのだと思います。

自由に部屋の外に出られるようになったのもこの時でした。

この頃から退院は近いんだろうなと思いましたが、

「今日になるかな?」「明日かも?」みたいなのが2日間続き、2日目の夜に退院となりました。

退院当日の朝でさえ、「今日になりそうだけどまだわからない」としか言われず、

正午くらいに「今日になるけどまだ最後の書類ができてない」と言われ、

その後「夕食も食べて行っていいよ~」となり夕飯もちゃっかりいただき、

家に着いたのは夕食後でした。

3歳息子と7日ぶりの再会

当時、4歳直前の息子と対面したとき、

息子は最初何も言わずに私をぎゅっと抱きしめて、その後しばらくして「I missed you, mama(淋しかったよぅ)」と静かに言いました。

今思えば息子にも病院に来てもらえばよかったのですが、

特に「連れてきて」と言うこともなく、

「連れてきていい?」と言われることもなく、

気づけば来なかった、という感じです。

息子は救急外来に行った辛そうな私の姿をしっかり見ていたし、

「お母さんは病院で良くなって帰ってくる」と信じて待っててくれたみたいです。

こうやって無事帰って来れた私はラッキーだと思います。

一緒にいなかった約1週間の間、息子は昼間はプレスクールへ通い、送り迎えと家にいる間は義姉に面倒を見てもらっていました。

トロントからカルガリーに即ピューンと飛んできてくれた義姉です。

たまにしか会えませんが息子ととても仲良しなので、一緒にいる間淋しくなかっただろうな、と思っていましたが

本当はとても淋しかったのを気丈に振る舞っていたようで、

私が帰ってきた次の日に今まで溜めていたものを発散するかのように泣きました。普段の自分をようやく出せた感じで。

それまでいつも以上に、なんなら少し怖くなるくらいいい子でいて、でもいい子でいながら私のことをとても心配していたように見えたと夫が言います。

息子は私の入院をきっかけに「ママ大好き」「一緒にいれて嬉しい」といったような言葉をたくさん言うようになり、

私も私で、息子に「大好き」という言葉を、以前よりもたくさん伝えるようになりました。

そしてこの入院をいい機会だと捉え、今一緒にいれることの奇跡も伝えるようになりました。

生まれたからには人はいつか死ぬということ、でもいつどうやって死ぬかはわからないということ、もしかしたら明日は生きていないかもしれないこと、、、

4歳児には少し早いかもしれませんが、これが現実。たまにこの話になると死ぬことを想像して泣くこともありますが、

だから今を楽しく生きることがとても大事よという言葉で締めています。

退院時の手続きとその後の検査

退院時の手続きと書きましたが、書類と今後の説明を受けるだけです。

支払いはもちろんなし。一銭も払っていません。アルバータ州の保険で全額カバーされます。

退院時に受け取る書類には、入院についての要約と、処方箋や今後の検査の内容が書かれていて、

私の場合は、続けて飲む薬の処方箋と、「約一週間後に血液検査を受けてください」というrequisitionが渡されました。

処方箋は薬局へ、requisitionについては血液検査のラボを予約。

検査結果が出たくらいにファミリードクターも予約し、入院中〜血液検査の結果までを軽く話し合うこととなりました。

入院中最後まで基準より低かった白血球の値も1週間後の検査で無事戻り、また、これまでの血液検査で膠原病(自己免疫疾患)の追加検査も行われていて、

私は「自己免疫スクリーニングテストであるANAテストでは陽性になるが実は陰性の15-20%の人」に当たるようだということ、

そして現時点では膠原病の可能性はないだろう、とはっきり言われました。

自分の中では「全身性エリテマトーデスっぽいなぁ」と本気で疑っていたので、とりあえず一安心でした。

が、結局一連の症状が出た理由はこの時点では最後まで分からずじまい。

なんと、この7ヶ月後に偶然受けたとある検査で全てが繋がることになります。

それは、また、まとめますね。(まとめたらリンク貼ります、ここに)。

一つずつゆっくり書いていきますので、どうか気長にお待ちくださいませ。

ちなみに アルバータ州在住なら

以前一度記事にしていますが、アルバータ州の場合、入院中に受けた検査を含め、普段受ける検査結果についてもインターネット上で見ることができます。

そのことについて書いている記事はこちら↓

アルバータ州に住んでるなら登録しよう ヘルスレコードがオンラインで見られる MyHealth Records
血液検査の結果や処方箋の記録、予防接種の履歴などがいつでもどこからでもインターネットで見られちゃう便利なツール、MyHealth Recordsについて登録方法を簡単に説明しています。

アルバータ州にお住みの方はぜひご確認を。特別な検査ではない限り割とすぐ結果が出ているし、いつでも見返すことができるので便利です。

***

というわけでカナダ(カルガリー)での救急外来受診から入院の様子、そして退院後について書きました。

カナダに住んでいる日本人の数も思っている以上に多いようで、将来病院にお世話になる方も今後増えていくのではないかと思います。

この体験談がいつか誰かの参考になれば幸いです。

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