以前、カナダでの入院生活の話を書きました。
この入院が2024年2月の中旬の出来事で、その時は結局出ていた一連の症状のはっきりとした原因は不明で、下痢の症状は治ったし他の症状についても回復したよーという感じで退院しました。
その後、食べるものに気をつけて生きてきましたが、なんと退院して7か月後に、ペニシリンアレルギーだったことが判明しました。
アメリカだと10%の人が自分はペニシリンアレルギーだ・・・と訴えるそうですが、実際にアレルギーを持っている人は、この10%のうち20%ほどでしかないそうです。
それは、「ペニシリンが入っている抗生剤を飲んだら何らかの副反応が出たから」という理由で自分はペニシリンアレルギーだと思っている人が多いからだそう。
これははっきりしていた方がいいですよね。ペニシリンを使えるか使えないかって、結構重要です。
私の場合は今までそういった副反応とか出た記憶がなかったので、今回抗生剤を出されたときに何の疑いもなく摂取したわけですけど。
さらに、副反応が即出なかったこともあってか、アレルギー反応だったのだろう、と気づくまで半年以上かかったわけです。
今思えば、これでやっとあの時の症状を説明できる、という感じですね。
今回この症状をまとめておこうと思ったのは、ペニシリンアレルギーの症状について他の人の体験談を読みたいと思ったけどなかなか見つけられなかったから。
ペニシリンアレルギーの人が少ないので需要も少ないとは思いますが、必要な人に届いたらいいなという思いで書き残します。
単にアレルギー反応で死にそうになった人の体験談として読んでみてもらうのも、「へぇ〜」くらいにはなると思います。笑
ペニシリンアレルギーとわかったきっかけ
ペニシリンアレルギーがわかったきっかけも、実は偶然だったと言っても過言ではありません。
毎年カナダで春の季節になると私は鼻水と咳の症状に悩まされるので、それでファミリードクターを受診したとき、アレルギー医師にRefferal(紹介状)を送ってもらえないかお願いしました。
症状が重症ではなかったことから医師も乗り気ではありませんでしたが、「じゃあペニシリンアレルギーかどうかも診てもらって。」ということで、Refferalを送ってもらえました。
アレルギークリニックに無事受領され、最短は2か月後の予約。
長期旅行が入っていたので3か月後を予約し、、、
そんな感じで受けたペニシリンアレルギーテストで陽性が出たわけです。(ちなみに猫飼ってますが猫アレルギーということもわかりました。)
ペニシリン抗生物質を摂取した理由
2024年早々風邪を引き、その後鼻の穴の中の痛みが止まらない状況が3週間ほど続きました。
治るだろう、治るだろう、で3週間。
そしてついにあごのあたりに3か所しこりを発見し、医者に診てもらうことにしました。
そこでペニシリン系の抗菌剤を処方されたわけです。
ペニシリン抗生物質を摂取したあとの症状(時系列)
5日分の抗生剤を処方され、摂取4日目から出た症状は下記の通りです。
- 強い腰痛(4日目~9日目)
- 排卵痛のような強い下腹部痛(4日目~9日目)
- 顔に発疹(蝶形紅斑のような)(9日目~12日目)
- 全身に発疹(13日目~16日目)
- 吐き気、毎日37.7~38.2度の熱、全身の倦怠感(20日目~)
- 全身の発疹(20日目~26日目)
- 目のひどい渇き(冬は夜間にしょっちゅう感じるが昼間は初)(24日目~)
- パニック発作(24日目)*後ほど詳しく
(症状は下の方に続きます。)
この間手の指や足の指の関節痛らしき痛みがたまに出ていました。
また倦怠感がすごかったことで夫が血圧測定器を購入してくれて毎日測定しましたが、
大体上が80台後半、下が60台という感じで、上が90あれば良い方でした。
ここ数年ずっと疲れやすさがあったのですが、自分は低血圧だったからなのか、と思いました。でも実際はそこまで低くはないです。今上は100少し超えるくらいあります。
普段から自分の血圧が大体どれくらいなのか知っておくのは大事ですね(^^;)
そして・・・
このあたりで鯖をエアフライヤーで調理して食べたんですけど、
その後下痢となりました。その鯖を食べた息子にも同じような症状が出ていたので、少し生焼け状態だったのかもしれません。
息子はケロッとしていてほんの2、3日で自力で回復しますが、私は回復まで1週間ほどかかりました。ペニシリンアレルギーとの関連はわかりませんが、一応載せておきます。(症状の続き)
- 腹痛と頭痛(24日目)(朝に鯖を食べた日の夜)
- 下痢、食欲ゼロ、頭痛、夜中に強い頭痛(25日目)
そして・・・
- 下痢、少量の食欲、夜中に強い頭痛→Advil(イブプロフェン)を摂取後に寒気で体が震え、強い頭痛も取れず
- 38度の熱、歩きずらさ、腹痛、聴覚を失うような感覚、血の気が脳と手から引くような感覚(26日目)
ここで真夜中に救急へ
ペニシリン抗生剤を摂取し始めてから27日目の早朝に病院に駆け込んだのです。(摂取1日目を1日目としてます。)
※24日目のパニック発作について
息子の学校から電話があり、息子が高熱を出しているということで迎えに行って帰宅後に起こりました。
とてもきつそうなのに、私もきつくて何もできない、というところからパニック状態になり、
呼吸がしづらく、めまいや吐き気、悪寒、手も震えるような感じがして、動くのも困難で床に頭をつけて丸まるような状態でいました。
今死んだら高熱でつらそうな息子はどうなる?死ねない、けどきつい、できない、どうしよう・・・と。
夫は会議中で連絡がつかず、救急車を呼ぼうとしたら夫から電話がかかってきました。
状況を聞き、すぐ帰ってきてくれました。夫に連絡がついたことで発作はだんだんと収まっていきました。
ちなみにこれが24日目のできごとでその後息子は学校を休むことになるので、
ここから入院するまで、日中私は半分死んだ状態で息子と家で過ごしたわけです。
病院での主な症状
血圧が下がったり、血液検査のたくさんの項目で異常が出ていました。こちら↓
- 血圧低下(上が60台まで下がる)
- ナトリウム・カリウム 低
- 二酸化炭素 低
- ヘマトクリット 低
- ヘモグロビン 低
- 赤血球、血小板値 低
- 白血球値 低
受けた検査などはこちらの記事で簡単に言及してます↓
ペニシリンアレルギーとわからなかったと思われる理由
入院中、数人のドクターが日々入れ替わりでやってきて色んな検査をしてくれましたが、
ペニシリンアレルギーだということがすぐに判明しなかったのは、次の3つの原因からだと個人的には思います。(医療の知識のない者の意見ですが)
- 直近の血液検査のANAテストで陽性が出たことを伝えたから
- 食中毒かもしれない症状が途中から入ってきたことで症状が複雑化したから
- アレルギー反応が遅く出た&ペニシリンアレルギーは稀だから
まず、1のANAテストというのは膠原病のスクリーニングテストなんですが、
陽性反応が出たにも関わらず、専門医に診てもらえるまで3~6か月かかるということだったんです。
そのため、「病院行くならこれも調べてもらおう!」的な感じで救急外来受け付け時から言及していました。
この自己免疫疾患の症状がアレルギー症状と似ていることもあり、さらに私が何度も言及することもあって、先生たちを混乱させまくった気がします。ごめんなさい。
先生は、自己免疫疾患ではなく、「免疫が何らかの理由で暴走してるだけだと思う」と言われてましたけどね。
次に、2の症状が複雑化したことですが、私が救急外来を受診したときの症状は頭痛その他もろもろもひどかったのですが、
下痢も、もうそれは言葉にはしませんけど、まさに食中毒っぽい感じの下痢の仕方で、救急に来た理由がまず複雑だったんです。
「頭痛もひどいけど、今は下痢がメイン。でもこの数週間色々症状があったんです。さらにANAテストで…」って。
本当は人生全てシンプルに生きたいんですけど…
あの魚食べなかったらもうちょっとシンプルだったかもしれないのにな、と何度か思いましたが、食べなかったらの話なんてわかりませんね。
最後の、3についてですが、ネットで読んだ情報によると、稀にアレルギー反応とかアナフィラキシーショックというのは数日後から数週間後に出ると書いてありました。
今回、抗生物質を摂取し始めて4日目から何かしら症状が出たわけですが、
これらの症状が摂取後すぐ出ていればきっとすぐ「ペニシリンアレルギーだ!」となったと思うんですね。
だって病院の先生にもどの抗生剤を処方されて摂取したかは説明しているのですから。
そしてペニシリンアレルギーって多くはないらしいですからね。「まさかね~」だったのかもしれません。そのまさか。
以上3つのことから誰もペニシリンアレルギーだと疑わなかったんじゃないかな、と素人が勝手に推測してます。
最後に
まさか2月に出た症状の理由が9月になってわかるとは。
でも判明しただけ、すっきりしました。
これからは自分がペニシリンアレルギーであることを常に伝えるようにしていかないといけません。どの国にいても。
ちなみに処方された抗生剤は5日分飲まないといけなかったわけですが、鼻の痛みも首のしこりも割とすぐ消え、4日目の下腹部と腰痛がひどくて少しおかしいと思ったこともあり、5日目は飲まなかった記憶があります。
だからと言って何か変わったのかは分かりませんが、ちょっとおかしいと思うことって、案外当たってたりするんですよね。
ちなみに何度か言及した自己免疫疾患の方は、追加の検査で陰性が出て、自己免疫疾患の可能性はないだろうとはっきり言われました。
まあ、こんな感じで、ペニシリンアレルギーについて書きました。
これまでアレルギーとは無縁だったけど、これからお世話になります。ペニシリンさま。
あ、お世話にはなれないのか。
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