オンタリオ州からアルバータ州に来て驚いたことはいくつかありますが、今回その中のひとつをご紹介したいと思います。
セールで2.99ドルって書いてあったのに!
これはShoppersというカナダのドラッグストアで購入したお水。セールで2.99ドルという表示がありましたが、レジに行ったらなんと5.87ドル請求されました。約2倍に!!
なぜ!?
レシートをよく見ると、PET ENVと、PET DEPという表示が追加されています。
ENVとはおそらく、Environment(環境)の略。ペットボトルだからリサイクルに関して何かしらお金を取られてる?じゃあ、DEPは?Deposit(前金)?でもナゼ?なんの前金?じゃあ戻ってくるってこと?
Container Recycling Feeと、Deposit
Container Recycling Fee (容器リサイクル料金)
まずは、ENVについて書きます。これは、スーパーによって表示が違いますが、Container Recycling Fee(CRF)です。
アルバータ州は北米でも最も革新的で効果のある飲料容器リサイクルブログラムを採用している場所のひとつで、そのシステム運営のために必要なお金の一部はリサイクルされたリサイクル容器を販売して得ていますが、残りはUnredeemedの前金とCRFから得ています。
そのため、リサイクル容器に入った商品を購入するときに、CRFが加算されているのです。
ただ、リサイクルにかかる費用は容器によって異なるため、一律ではなく、物やサイズによって加算金額が異なります。
Deposit(前金)
やっぱり、DEPはDeposit(前金)でした。ということは、どうにかすると返ってくるものなのです。何をすれば戻ってくるのか、というと、それは、
リサイクルです。
Depositとしてお金が取られた商品(今回の場合はペットボトル容器)を、リサイクルする必要があります。ただし、ただリサイクルとして捨てるだけではいけません。所定の場所に持っていくことで、返金されるのです。
回収場所は「Bottle Depot Edmonton」で検索。
リサイクルしに行ってみた
というわけで、リサイクルしに行ってみました。
私が行ったところは入口がひとつ、出口がひとつの一方通行。3つある窓口の空いたところの前に車を止め、容器を出します。中にいる数名のスタッフが、容器を種類別に分けながら数えていきます。
迅速に作業をしてくれるのですが、どうやって数えているのかは不明。ただ種類別に分けて、種類によっては投げているようにしか見えませんでした。
写真がないので、絵(笑)
自分たちで事前に数えていたのより少し多めに返金されました。結構適当なのかもしれません。つまり、逆もあるということなんですね。前金で取られているのですからきちんと返してほしいですが。事前に数えない方がいいかもしれません。
ABCRCとは
この一連の流れに欠かせないのが、ABCRC。
ABCRCとはAlberta Beverage Container Recycling Corporationの略で、 州の非営利受託会社。飲料製造会社に対して、登録された種類のリサイクル品を回収する、共通のシステムを運営しています。
詳細はウェブサイトをチェック⇒ ABCRC(英語)
ウェブサイト内のContainer Informationから容器ごとのCRFとDeposit料金が確認できます。
ちなみにオンタリオ州では
トロントにいたときは、お酒を購入すると容量に応じて10セントや20セントのデポジットが取られていました。お酒だけです。そしてBeer Storeに持っていくことで、そのデポジット料金を返金してもらうことができました。
まとめ
というわけで、アルバータ州でペットボトルの水24本セット2.99ドルを買うと5.87ドル請求される理由、をご紹介しました。一本で買ってもあまり気にならないかもしれませんが、まとめ買いすると、びっくりです。
それにしても先にお金を回収しちゃうってすごい試みだと思います。「返してほしけりゃリサイクルすることだな、はっはっは。」って感じですね。
同じ国だけど違う州に住んでみると色んな発見があるものです。
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