戦争を忘れない カナダ各地で行われるRemembrance Dayの式典を見に行った

カナダのリメンバランスデー徒然日記

11月11日。

Remembrance Day.

戦争で今の私達の自由のために戦い、命を落とした人々へ感謝をする日、という風に私は捉えた。どのように訳していいかわからなかったのでWikipediaで調べてみたら、戦没者追悼記念日、休戦記念日などと訳されるらしい。

11月に入って、街の中で、このポピーの花のバッヂをつける人々をたくさん見かけた。

ニュースキャスターもみんなつけているし、この前行ったAgricultural Festivalでもみんなつけていた。これは、募金箱とセットで用意してあって、募金と引き換えに手に入れることができる。その募金はこのRemembrance Dayのためで、集まったお金は戦争で戦った人々やその家族のもとへいくそう。

街の中でもテレビでも見かけると、何も知らないと、「あのポピーは何?」と思うはず。知っている人は「Remembrance Dayが近づいてきている。」と感じるはず。

日本はどうだろう。

原爆の日はどちらも夏休み。終戦記念日はお盆最終日。学ぶべき子ども達が学ぶチャンスを逃している気がする。

テレビで特集をやっていても、何も知らなければ興味も持たない。それを見るよりゲームをしていた方が楽しい?

働いていても、黙祷はしなかった。きっと会社にもよるし、会社のある場所にもよるのかもしれないけれども。

東北に支社がある会社にいるとき、311から1年経ったとき黙祷をした。その出来事に関係した会社、人々にとっては当然のことかもしれないけど・・・

じゃあ、戦争は?

戦争を経験した人々が年々少なくなる中、その出来事を忘れないために、今の人々が繋いでいかないといけないと思う。

このポピーのように、またこの日が来たんだな、と人々に思い出させ、過去の人々に感謝をしなければいけないと思う。

それが国全体で見られるところが、日本とは違うところだなあと感じた。

そんな国の、その式典をこの目で見たかった。今日は仕事を午後からにしてもらって、11時前にOld City Hallに行った。

たくさんの人々がいた。

11時少し前、パレードで兵隊さんたちがやってきた。

沈黙・・・・The moment of Silence

どこからともなく飛行機がやってきた。なぜか一機だけ別の方向にいった。

その時、Old City Hallの時計の鐘が鳴り響いた。ちょうど11時になった。

国歌斉唱。

カナダに住んでいるのだから、カナダの国歌を覚えないといけないと思った。そのあとにも、終戦を記念する歌などが歌われた。

とても悲しい気持ちになったのと同時に、感動した。

戦争でたくさんの人が命を落とした。

その事実はもう変えられないけど、こうやって今もなお、たくさんの人々が式に参加し、この日を大切にしている。

すばらしいなあ。

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Remembrance Day

Remembrance - Veterans Affairs Canada
Remember Canada’s Veterans

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