義両親がやってくる。
冷蔵庫を空っぽにしなければ。
そんなことを考える私はダメ嫁かもしれないが、ただ義母の料理がとても好きなだけである。
義父も毎回蟹を調理してくれる。
だから義両親が来るとなれば冷蔵庫・冷凍庫を片付け、できるだけきれいに掃除するのだ。
私の勝手なイメージだと、義両親が来るとなれば迎える側が料理を振る舞わないといけなくて、
買い出しとか、献立とか、考えるのに一苦労する、というイメージで、これを考えるだけでも疲れる。気がする。
そんなイメージが本当に私の勝手なイメージなだけなのか、世間一般的なのかもわからない。義両親の心が寛大すぎて、「一般的」というのがわからなくなってしまう。
つまり、甘えっぱなしなのだ。
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空っぽになった冷蔵庫は、義両親が到着してT&Tとコストコに行けば割といっぱいになる。(義両親は香港人。)
心なしか冷蔵庫もいつもよりイキイキしているように見える。キラキラお目目でも付けてあげたいくらいだ。
私も料理は作るもののほとんど毎回買うものが決まっている。冷蔵庫に入っているものも大体いつも同じなわけで。
真っ暗な冷蔵庫の中で、「ん?あんた見ない顔だけど、名は何という?」みたいな会話が繰り出されているような気もしなくはない。
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というわけで、義両親がやってきてどんな料理を食べたか、心あったまる義両親の手料理を一部(毎回写真は撮れていないため)載せてみることにする。
まずは、蟹料理。
蟹料理はトロントでも我が家でも、義両親と会うと必ず出てくる。義父が毎回張り切って生きのいい蟹を購入し、さばいてくれる。
まだ動いている蟹を素手で掴み、「まずハサミを取らないと挟まれたらめちゃくちゃ痛いからね~♪」と陽気に言いながら引っ張る。
そしてがばっと甲羅を開き、足を取る。
ちょっと待って。これは教えてもらったところでできる気がしない。いや、何事もやってみないとわからないのか。
で、こんな感じに食卓に出てきた。
義母が作る料理は味付けが絶妙。義父が塩分が高いものを食べられないことから基本的にシンプルなものが多いのだが、そのシンプルさが好きなのだ。
外食で食べる中華料理は味が濃いものが多いこともあり、こういう料理がホッとする。
義父は蟹をちゃっかり2匹買い、2匹目は丸ゆで。暴れる蟹を蒸す。そして茹でた蟹を吊るし、冷蔵庫に入れ、食べる前に室温に出しておくので、こちらは割と冷たい。
これも自分でできるか?本当に食べたいときは夫にやってもらおう(*’▽’)
この蟹を義母がササっと作ったチャーハンと、点心(ディムサム)で食べた残りと合わせて食べた。
その他、節瓜(チーグワ)と呼ばれる野菜に、感想ホタテを戻したものを入れてスチームし、ソースを作って上からかけた料理に、魚料理やら何やらたくさん。
あとはレタスの一種であるA菜と呼ばれる春~秋にしか出回らない私が好きな野菜の料理他、と…
乾燥シイタケを水で戻して炒め、砂糖、戻した水、オイスターソースやしょうゆと生抽と呼ばれるソースを入れて作るこの料理。
これだけでご飯が食べられる!
たくさん作って冷凍してくれた( ;∀;)
他にも写真は撮り忘れてしまったけど、圧力鍋でいろんな種類のスープも作ってくれた。どれも本当に美味い。飲むと体に良いものが体中をめぐっているような気分になる。
そして義母はコロナ禍でパン作りにハマり、今では全くパンを購入しないほど。レシピはもう見ず、感覚だけで作っている。
息子が義母の丸パンが大好きなので、今年4月にトロントを訪れた時に教えてもらい、私も作るようになるほど。
義母はサンドイッチとして食べられるパンも作るので、毎朝の朝食もパンがあり、好きなものを塗ったり挟んだりして食べる。
そして義両親が訪れている間、2度ほど点心(ディムサム)に行った。ベストなタイミングで料理の写真を撮れなかったので、息子が大好きなハーガウと呼ばれるエビシューマイ?だけを撮ってみた。
こんな感じで、九日の滞在でたくさん美味しい料理とパンを作ってくれた義母。実はシイタケ煮の他、餃子、パンまで作って冷凍してある。
もう義母はいつもキッチンにいたような記憶しかない。(もちろん息子とも楽しく遊んでくれてた記憶もあるけど)
私は片付けをやることはあれど、料理は全く手をつけず。
義両親が片付けをやってくれてることも多々あり、キッチンがずっとキレイで、快適。
義父はというと、手つかずだった庭仕事を全部やってくれて、お庭がすっきり。
息子に会いに来てくれたはずなのに、家のことやるために来てくれたような、感じで申し訳ない( ;∀;)
でも、本当に助かった。
現在超多忙の夫とも、久しぶりに2人でカフェに行けた。義母が「行っておいで。」と言うので行くことになったが、息子が生まれてからはそういうチャンスはほとんどなく、慣れていないので最初は何していいかわからず。笑
よく考えて、「カフェ行きたい!」と提案したら、このカフェになったわけで。
久しぶりに夫と二人きりでゆっくりカフェで話すことができた。
義両親には本当に感謝しかない。
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と、話は少しずれてしまったが、これでお分かりだろう。こうなると義両親が来る前に冷蔵庫をできるだけ空にしてしまいたくならないだろうか。
私はダメ嫁なのか。
今回いくつか料理の作り方を教えてもらったので、練習して、いつか振舞えたらと思うが、多分そんな期待なんて微塵もされていない。
とりあえず作ってみようと思う。
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