初めて妊娠がわかると、出産までのカウントダウンは、夫と二人で過ごせる時間のカウントダウンでもあります。
子どもがいる友人・知人からは、口を揃えて「二人でやりたいことは今満足いくくらいやっておくんだよ。」と言われました。
旅行もそのうちのひとつ。
私たちは、私が妊娠中にカナダ国内旅行（車でサスカトゥーンへ）と、日本への旅行を実現しました。
今回は妊娠中に旅をして思ったことを綴りたいと思います。
旅をするにはリスクが伴う
まず、私が妊娠中に旅行ができたのは、私が健康体だったから。
でも、たとえ健康体であっても、いつどこで何が起こるかわかりません。リスクも承知・覚悟の上で行くということを忘れないようにしましょう。
旅をするのに考慮したこと
妊娠中に旅行に行きたいからといって誰もが行けるわけでもありません。旅をしたいと思ったら必ず考慮しないといけないことがあります。
下記は私が旅をする上で考慮したことです。
- 妊娠中の母体の状態
- 何かあったときに病院は受診できるか（保険など）
- 旅行したい時期
- 行く場所
妊娠中の母体の状態
まず、何よりも大事なのが母体の状態です。自分だけの判断ではなく、医師にも相談するとよいと思います。
と言いつつも、私の場合、車でのカナダ国内旅行については、妊娠初期でつわりもそんなになかったので自己判断で行きました。
日本への旅行については、妊娠中期のこともあり、さらに長時間のフライトとなるので医師には早めに相談。「もし前置胎盤だったら行っちゃだめ！」と言われていましたが、その後のエコー検査でそうじゃないことがわかり、Goサインが出ました。
何かあったときに受診はできるか
私が医師に日本への旅行を相談したときに、心配されたのが保険のことでした。旅行保険は妊婦の受診をカバーしないことが多いので、例えばアメリカに旅行して何かあって出産することになったら、かなり高額な費用を全て負担しないといけません。
保険は、探せばないこともありませんが、妊娠数週に制限があったり、条件があったりするので、契約する前にきちんと規約を把握することが大切です。
私の場合は日本という自分の国籍がある国のため、万が一日本滞在中に長期入院することになったら、海外からの転入届を提出し、国保に加入して滞在するつもりでした。
もし日本以外の海外旅行に行くとしたら、何かあった時の受診費用と、言葉の面が課題となるでしょう。
旅行したい時期
妊娠後期は飛行機にも制限がありますし、何よりおなかが大きくなると、座ってばかりの移動時間や歩き回る観光時間がつらいものとなり、旅自体を楽しめないでしょう。
と言っても、旅行したい時期については制限があると思います。特に夫やパートナーと一緒に行くとなると、二人の休みを考慮しないといけません。
私たちの場合は、お互いの都合がいい時期が妊娠中期の後半だったわけです。ギリギリ安定期だね、ということで行くことに決めました。もし行ける時期がこれより遅かったら行っていなかったと思います。
行く場所
「旅をする！」と決めるより先に、「〇〇に行きたい！」という思いが先に出てくる方が多いかもしれませんが、行きたい場所に本当に行けるかどうかは先に述べた3つによると思います。
私たちの場合、実は日本行きではなくヨーロッパにでも行こうかなという話も一瞬出ましたが、何かあったときことを考えて即却下となりました。
日本行きも、無理に日本に行く必要はありませんでしたが、二週間も時間があったら国内ではなく国外に出てしまうのが私たちなので、カナダ国内旅行の選択肢は頭にありませんでした。
今思うと、怖いもの知らずだな、と逆に感心してしまいますが。
妊娠中 私が旅行に行った場所
ついでに、私が妊娠何週目にどのくらい、カナダ国内と日本に行ったか、そして妊娠中の旅行に対して何を思ったか（吹き出し）、も書いておきたいと思います。
車によるカナダ国内旅行（妊娠9週目）
妊娠9週目に、二泊三日でサスカトゥーンという街に行きました。人口約27万3千人(2017年）の、カナダの中でも大きくはない街です。車で片道約6時間、長い道のりですが、途中小さな町に寄り休憩しつつ向かいました。
川沿いを散歩したり、博物館や美術館を巡ったり、ホテルではジャグジーやプールを楽しんだりと、ゆったりとしたくつろぎの旅となりました。
せっかくなので、紹介も含めて旅行記リンクを貼っておきます。
この時は初期のつわりが終わったあとくらいだったので、普通に旅を楽しめました。でも流産の危険もあるので、少ない荷物で短期間、ゆったりとした旅、を心掛けるといいと思います。
10日間の日本滞在（妊娠24、25週目）
妊娠24、25週目に、約10日間日本に滞在。もちろん国際線で片道約8～9時間ほど飛行機に乗ることになります。東京、福岡、熊本、そして実家と点々とし、滞在中結構歩きました。
もちろん、体が疲れているなと思ったらホテルで休むようにしたり、歩いている途中も疲れたらカフェで休憩したり、体にできるだけ負担をかけないように気を付けましたが、カナダに帰国するくらいになるとだいぶ歩くのが辛くなり、帰りの飛行機の中でも苦しかったのを覚えています。
私にとっては、妊娠25週目が旅行ができるギリギリの週だった、と思います。あまり遅くなる場合は自分がつらいしリスクも高まるので、旅行に行くこと自体おすすめしません。
楽しかったし、行ってよかったと心から思うのですが、今後この時期のカナダ国外旅行を人におすすめするかと言ったら、しないです。行かないか、どうしても行きたいならもう少し早めに行くように助言します。
まとめ
というわけで、妊娠中の旅行について、カナダ国内、国外の旅行を経験した私が考慮したこと、そして思うところをまとめました。
子どもが産まれる前までにもう一度夫婦で旅行の思い出を作るのはいいことだと思います。ただ、旅行に行く条件を全てクリアできる場合のみということを忘れないでください。二人の思い出だったら旅行じゃなくても作れます。
何よりも大事なのは「自分の体を大事にし、子どもを無事に出産すること」なのですから。
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