ケイブ&ベイスン国定史跡
バンフの街から車で10分もかからない場所にある、ケイブ&ベイスン国定史跡は(英語名Cave and Basin National Historic Site)は、カナダ国立公園の始まりの地。バンフを訪れた際は絶対行ってみてほしい場所です。
ちなみにケイブ(Cave)は日本語で洞窟とか鍾乳洞、ベイスン(Basin)は洗面器とか水盤とか盆地という意味がありますので、なんとなくどういう場所かは想像ができるでしょう。
ただ、大きな洞窟ではありません。どちらかというと博物館の中に本物の「始まりの地」が入った場所。洞窟好きな私は最初は「これだけ?」と思ってしまいましたが、溢れ出てくる温泉と、硫黄のにおい、その中に生きるカタツムリと、この場所からの眺め、そして歴史ある場所を訪れたことで満足な時間を過ごせました。
さて、その場所を紹介していきます。
場所
バンフから車で10分弱。
2018年10月現在、入場料金は大人3.90ドル。Discovery passを持っていたら無料。
その他の料金はココから。
カナダ国立公園の始まりの地
バンフ国立公園はカナダで最初の国立公園で、それは全て山の岩の亀裂から出てくる蒸気から始まった。原住民は何千年も前からこの場所のことは知っていたが、1883年鉄道会社で働くある3人が、その穴が大きな洞窟にミネラルを多く含む温水を運んでいることに儲かるチャンスを見出した。小さな囲いが作られ、お金を支払った人が水を持ち帰ることができるようにしたり、温水に浸かることを楽しめるようにした。
土地の所有権を適用することになったとき、3人は所有することを拒否した。カナダ政府はこの場所が国立公園創立の最初の一歩になるとみて、この温泉と周囲16平方キロメートルを売買や定住禁止の場所とした。
Cave and Basin National Historic Siteより一部引用
というわけでここからカナダ国立公園が始まっていくわけです。
建物内に入る前から硫黄のにおいが
建物の中に入り入場料を支払って奥へ進むと、バンフスプリングスネイル(カタツムリ)の説明や、奥にはこの場所の歴史が展示されておりますが、そんな館内の写真を撮ることは忘れて洞窟へ。
暗い道を通り抜け…
ほんの数十秒で到達。
なんだか神秘的な場所です。
カタツムリを見つけてみましょう。
この場所で生息する小さなカタツムリは、世界中でもこのサルファー山の7か所でしか見られず、この国立公園内で最も絶滅の危機にさらされている生物とされています。
水の中には手を入れないようにしましょう。
法律で罰せられます。
それ以前にカタツムリの生息地を汚したくはありませんしね。
外に出ると別の温泉が見られます。
神聖なものが飛び出てきそうなくらい透き通った泉。
ガスがぶくぶくしているのがわかります。
湯気も見えます。
外の眺め。
そんなに長くはないですが近くにはトレイルもあります。ボードウォークで歩きやすいし絶景を楽しめるなかなかよいトレイルですので天気がよければこちらもぜひ。
トレイル
出てきた温泉の水が川に行くまでを見ることができます。
お湯が流れていく場所の生態は他の場所とは違っているというわけで、たとえば普通こんな寒い場所じゃ見られないランなどの花が春になると咲くそうです。
というような説明ボードがところどころに設置してあります。
こんな眺めを見ながら歩きます。
さらに進みます。
天気がよかったのでとてもいい散歩となりました。
まとめ
というわけでケイブ&ベイスン国定史跡を簡単に紹介しました。バンフにいて「ここ行ってみる?」という感じの軽いノリで決めて行ったんですが、歴史についてもカタツムリについても、事前にもっと下調べをしていったらもっと楽しめたかなと思いました。
バンフに行くと湖巡りがメインなイメージですが、この歴史のある洞窟の泉も見ものだと思います。(何といっても青色がきれいすぎる。そして人が少なかった。)
旅のプランに追加してみてはどうでしょうか。
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