2020年2月、初めての出産をカナダで経験しました。
私が出産した病院はカルガリーでも唯一の、受け入れから退院までずっと個室を提供している割と新しい病院。ニュースで見ましたがここで出産したいけど定員オーバーで受け入れてもらえない妊婦さんがたくさんいるみたいです。
エドモントンでもともと受診していた私がカルガリーのこの病院で出産することができたのは、夫のボスの娘さんが婦人科医で、彼女の友人がこの病院で働いていたため。
初めて訪れたときはすごくきれいな病院という印象を受けました。
出産1.5か月後にはコロナの患者用の個室となったようで、ここで出産予定だった妊婦さんたちは市内の別の病院に振り分けられたそうです。
色んな意味でラッキーだったなと思います。
そんな病院のようすを紹介したいと思います。
個室のようす
個室はトイレ・シャワー・付添人の簡易ベッド付きのお部屋。窓の外の眺めもなかなかよいです。
部屋は私の希望で産前はDim lightにしてもらっていたので少し暗め。寒いしナースに聞いても冷房の調整ができずずっと毛布にくるまっていました。奥には簡易用ベッドがあります。
ベッドの右側には新生児用の機械(写真には写っていません)やバシネットが置かれていました。
ベッドの向かい側には天井からつけられてたテレビ(課金すると見られるもの)と、産前産後に色々と記入できるホワイトボードが。
個室の入口のところには扉を覆うようにカーテンがあり、そのカーテンを閉めていれば私が上半身裸で授乳していても、誰かが入ってくるためにドアを開けたときに廊下にいる人に部屋の中を見られる心配もありませんでした。
シャワーとトイレ、洗面台も部屋の中についています。
その他、洗浄ボトルや産後の使い捨てパンツなど病院が提供してくれたものも、ついでに載せておきます。
共有スペースのようす
個室から出れば共有のキッチンがあり、冷蔵庫にはパンやヨーグルト、オレンジジュースなどがあり、小腹が空いたときはトースターでパンを焼いてピーナッツバターやジャムを塗り食べていました。
冷凍庫にはキンキンに冷やされたナプキンが。出産後に当てると気持ちいいんです。陣痛時にはここにある氷を口に入れておくと気持ち的に楽になることも。
廊下には他に母用・赤ちゃん用に温めたブランケットを自由に取れるところもありました。
病院の食事は?
病院の食事は朝昼晩とあって、出産した時間と退院する時間によって何回食べられるかが変わってきます。
私は5食食べるチャンスがありましたが1食は共用キッチンにあるパンでピーナッツバタージャムトーストを作って食べたので4食いただきました。
写真付きのメニュー表があり、確かメインは8食くらいあってその中から選びます。書いてある番号に電話して、名前と部屋番号とメニューの番号を言うと部屋まで持ってきてくれました。
出産で疲れていてすべての写真は撮っていませんが、唯一撮った食事の写真がこちら↓
全体的に味は悪くなく、毎回おなかがすいていたので食事は楽しみでした。ただ量が足りなくて共有キッチンにある食べ物を食べたり、夫が病院の売店やカフェで買ってきた軽食を少しもらうこともありました。
ドクターやナースは?
病院に行くときに差し入れを持って行くと皆がよくしてくれる、という話を聞きましたが、最初に破水かどうか100%確信が持てないまま行ったので受け入れられるかどうかわからず何も持って行きませんでした。
でも何もなくとも、陣痛のときに居てくれたナース、そのナースの休憩中に来てくれたナース、二日目に担当になったナース他、関わったすべてのナースが親身になって寄り添ってくれる方ばかりでした。
ドクターについてはクールな感じで最初は少し怖い印象を受けましたが、いざ出産となったときにすごくポジティブに話しかけてくれました。
麻酔科医のおっちゃんもナースの話やふるまいからすると相当気まぐれな方のようだったのですが、ドゥーラの手術室への入室許可を出してくれたり出産後に私を部屋まで運んでくれたりと偶然機嫌がよかったのか気に入られたのか、良くしていただきました。
それぞれが責任のある仕事を、責任をもってされていました。特に手術室での手際の良さはさすがプロ集団だなと思わせます。マジでかっこよかった。
言葉では表しきれないくらい心から感謝でいっぱいです。6週間健診で差し入れを持っていくつもりがコロナで電話健診となりチャンスを逃しました(´_` )
まとめ
というわけで今回はカナダでの出産、「病院」に焦点を当ててまとめてみました。
同じカナダ内でも州によって(もしかしたら病院によって)それぞれですが、一つの経験として紹介しました。出産は病院に限らず、助産師さんによる自宅での出産などもありますので本当に人それぞれ。「私はこうだったー!」という話があれば是非お聞きしたいですね。
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