それまで皮膚トラブルほぼなし、だった私。
そんな私がカナダで妊娠し、「下腹部がかゆいな。」と思い始めたのは妊娠18週目頃。そしてそれが急に激化し、妊娠21週目から23週目まで、全身(顔以外)かゆみ地獄にハマっていました。
かゆみで夜も眠れないし、眠れても夢の中でまでかゆみと闘う自分がいました。そして起きてもかゆみ地獄。無意識のうちに掻いてしまうので、手を縛って寝ることも。
肌は、盛り上がった赤い膜が体のあちこちを覆うような感じでかわいそうなことに。「こんな皮膚私の皮膚じゃない!( ;∀;)」と思うくらい。
この頃の痕は、出産して3か月半たった今でも、うっすらと残っています(泣)
だけど不思議なことに、あんなにかゆかったかゆみが、妊娠24週目からは回復していったのです。
かゆみの原因は不明だし、治った理由もよくわかりませんが、自分の推測では
保湿と加湿
がポイントだったように思えます。
私がこのかゆみに対して試して効果があったもの・なかったものをまとめたいと思います。
私が推測するかゆみの原因 – ほこりと乾燥
私にはかゆみの激化の原因に心当たりがあります。それは、ほこり。
ちゃんと検査したわけではありませんが、以前から「もしかしてほこりアレルギーかも?」と思うことが多々ありました。
実はこの時期、ある会社で一か月間インターンシップをしていました。少し古めの建物で、窓もない、締め切った、床はカーペットの部屋でした。
かゆみが激化したのは、引き出しを開けると奥にほこりが溜まっているような場所でファイリングをした日の数日後。
その時はインターンシップ初日で気が張っていて気付かなかったのかもしれませんが、これが妊娠中特に敏感になっている私の体に反応して、かゆみを引き起こしたんだと推測しています。
そして、そこに、乾燥が追い打ちをかけたのだろう、と。
アルバータ州は乾燥がひどく、何もしないと、家の湿度は25%しかありません。
空気の乾燥は肌まで乾燥させてしまいます。
それがかゆみを悪化させたのではないかと思います。
かゆみに対して効果があったもの
先に述べたように、私が推測する、自分のかゆみの原因はほこりと乾燥―それを踏まえて、かゆみに対して効果があったこと、それは
カナダの市販の保湿クリームと、日本の空気加湿清浄機でした。
次に詳細をまとめます。
ドクターおすすめの市販の保湿クリーム
まずは、カナダでドクターにおすすめされた、Glaxal Baseという保湿クリーム。
ウェブサイトを見るとカナダの薬剤師もおすすめするナンバー1のクリームで、湿疹等の皮膚炎による乾燥やひび割れ、あかぎれに効くそうです。
これを、体中にたっぷり塗りまくりました。かゆみが本当にひどかった数日間は、左の100gのサイズを2、3日で使い切ってしまうほど。
最初は、炎症している部分に保湿クリームを塗っても意味がないんじゃないかなと思っていました。
でもこのクリーム、ただの保湿クリームではなく、皮膚炎等の乾燥に効くクリームなのです。
藁にもすがる思いで、たっぷりの量を塗りまくると、なんだか気持ちが楽になっていました。もう他に頼るものもないので信じるしかなかったわけです。
朝晩のシャワー後に全身に、そして出かけるときは肌身離さず持っていき、かゆくなったら塗る(冷やせる場合は冷やしてから塗る)を続けました。
すると少ーしずつですが、かゆさが減っていきました。完全ではないですが、ピークのときのように掻きまくることがなくなってきたのです。
チューブ型の50gのも売ってあるので、これは試してみるといいでしょう。ShoppersやWalmartなどのドラッグストアで買えます。
日本の空気加湿清浄機
ピークは乗り越えたものの、まだかゆみが襲ってくる状態で、日本へ旅行に行きました。
もちろん、保湿クリーム常備です。
このとき日本のホテルで運命的な出会いを果たすのです。
それが、
パナソニックの空気加湿清浄機。
借りて部屋でずっとつけていたら、なんと、肌がかゆくなくなりました。
その時室温と湿度をチェックすると、室温20度で湿度50%以上。
これ、すごく重要でした。室温20度湿度50%以上。肌寒いのですが、かゆみが治まり、快適でした。
カナダに帰国後にまた悪化してしまうのを恐れて、日本で空気加湿清浄機を購入して持ち帰ることにしましたが、
たとえ電圧変換機を使っても、カナダで使用して壊れる可能性もあります。
なので「とりあえず」で、シャープの1万5千円くらいの安めのものを購入し、カナダに持って帰りました。
それを使い続けて、かゆみが引いていきました。
私は自分で「ほこり」も原因だと思ったので空気加湿清浄機にしましたが、加湿器だけでもよかったと思います。何よりも、室温20度で湿度50%以上というのが効いたのだと思います。
その他、かゆみを和らげたもの
その他、試してみて実際にかゆみを和らげたものとして、下記3つのものがあります。
冷たいシャワー
熱すぎないシャワーの最後に、冷たいシャワーを腕、脚、腰に浴びていました。気分によっては全身浴びることも。
もちろん寒いのですが、慣れると炎症した皮膚を冷やすような感じで、気持ちいいです。
普段のシャワー以外にも、腕や脚のかゆみがひどくなりそうなときは、冷たい水をかけるようにしていました。
そしてこの冷たいシャワーのあとには必ず先に挙げた保湿クリームを塗っていました。
手をタオルで縛って寝る
本当にかゆい時は、寝ている間も知らない間に掻いていました。
最初は手袋や靴下を手にはめていたのですが、取って掻いてしまうので、寝るときにタオルで手首を縛って寝ることに。
夜中、掻きたくて目が覚めるんですが、取れなくて諦め…。
翌朝、肌の赤みが悪化していませんでした。
結局、かかなければ早く治るのです。それが簡単なら誰も悩まないのですが。
縛るのはちょっと…と思うならば、手袋や靴下でも少しは違うので試してみてください。
Pine Tarという種類の石鹸
こちらは、PUPPPと呼ばれる妊娠性のかゆみを発症した知人におすすめされて購入した固形石鹸。
私にはかゆみが止まる、和らぐ、という効果は見られませんでしたが、しみたり悪化したりせず、使いやすい石鹸でした。
そこらへんの市販の石鹸を使うよりは肌に優しいはずなので、使ってみるに越したことはないです。
値段も私が買ったところでは約2.5ドル+税。取扱店についてはTHE SOAP WORKSのウェブサイトのStore locatorで調べてみてください。
ほぼ/全く効果がなかったもの
ほとんど、又は全く効果がなかったものも一応挙げておきます。
ドクター処方のステロイド入り軟膏
ドクターに処方してもらった、ステロイドが少し入った軟膏、Mometasone Furoate 0.1%を、手に入れて数日間は全身に塗っていました。
ステロイド入りなので絶対効いてる!と信じていたのか、塗ると気分的には楽になるものの、実際のところはほとんど変化なし。
ほとんど変化がなく、さらにステロイドが入っていることもあり多量に塗るのは胎児にもよくないので、数日後からはドクターに言われた通りお腹のひどいところだけに少し塗るようになりました。
あとは先に書いた市販の保湿クリームを全身に塗りたくり。
ステロイドは塗った次の日の朝、炎症部分の色が少ーしだけ落ち着いていたので、効果の程はほんの少しだけ。(でもかゆくて掻いちゃって悪化して、の繰り返し)
市販の湿疹用クリーム
市販の湿疹用クリームでは、Glysomed Eczema Controlクリームと、Eucerin Eczema Reliefクリームを購入。どちらも私の症状には効果がありませんでした。
特に、Eucerin Eczema Reliefの方は、つけたあとに皮膚を剥がしたくなるくらい焼けたような痛みが全身に走るクリームで、すぐにシャワーで流しました。
まとめ
というわけで、推測ではほこりと乾燥が原因だった私のかゆみに効いたのは、保湿クリームと空気加湿清浄機でした。(室温20度で湿度50%以上)
今まで生きてきて、「かゆみ」がこんなにつらいものにもなるんだと、初めて知りました。
何はともあれ、数週間で治って本当によかったです。
ドクターには、「妊娠でよくあること」と片付けられ、さらに私も同じように思っていたので追及しませんでしたが、今思えば、きちんと調べてもらうべきでした。
ただ、私の場合が何にしろ、かゆみの原因は人それぞれ違います。でももしかしたら、部屋の加湿をして肌の保湿をし、空気の乾燥と肌の乾燥をできる限り防ぐことで、(そして掻かないように工夫することで)私のようにかゆみが引くことがあるかもしれません。
この記事が誰かの役に立てば嬉しいです。
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