これじゃ簡単には開けられない! 北米の商品のChild Guard(子供用安全対策)がしっかりしすぎているワケ

カナダ生活

Child Guard(チャイルドガード)

カナダに来てから気付いたことの一つ。Child Guard(チャイルドガード)。子供が誤って口に物を入れないことを目的として商品に取り入れる、安全対策のことです。日本人が何も読まずに日本の商品と同じ感覚で開けようとすると、普通には開けられないかもしれません。今回は商品例の紹介と、その理由も考えてみたいと思います。

チャイルドガード例1 洗剤ジェルボール

日本語では、洗剤ジェルボールと呼ばれているようですが、英語ではLaundry podsとかWashing capsulesと呼ばれています。これは日本語の名の通り、ジェルでできたボールのようなもの。子供が口に入れたら一大事。口に入れなくても、水で溶ける仕組みになっていることもあり手が濡れていると溶け始めるし、なんなら握りつぶせてしまうかもしれません。そのべたべたになった手をなめたり、その手で目を触ったりなんてしたら…。絶対に子供のそばには置けない一品です。

さて、先日コストコで購入したこの洗剤ジェルボール(3袋入り)。右上にChild Guardの文字があります。

さっそく上の部分を切り取って開けてみました。ジッパーがあるんですが、右から左にスライドさせるだけでは開きません。

このつまみを押して…

右にスライドさせることで開く仕組みになっています。開けるのに2ステップあるということです。

また、こちらも同じジェルボールですが、ジッパー付きの袋ではなく、プラスチックの入れ物に入っています。

前から開けようとしても、右側のフックが取れないので開きません。

同じく右側から開けようとしても、前のフックが取れません。2つのステップになっているわけです。

チャイルドガード例2 薬

薬も子供の手に触れさせたくない物。

例えばこの薬のボトル。ただ開けようとしても開きません。(実は私も一番最初普通に開けようとして開かず、上の文字をきちんと読んでやっとわかったという。。。)

矢印同士を合わせて開けると

簡単に開きます。

ボトルではなく、個々に包装されているものも…

ただ押し出しても出てきません。どんなに強い力で押しても、なかなか出てきません。

一枚目をはいでから、やっと押し出すことができます。

Child Guardがしっかりしている理由

どうでしょうか。これって結構驚きではありませんか?じゃあなんでこんなにしっかりしているんでしょう?考えられる理由のひとつとしては、訴訟文化かどうかっていうところじゃないでしょうか。

日本の場合、子供に何かがあったら親の責任というのが割と当たり前です。子供が何かを飲み込んだりしたら、ちゃんと見ていなかった自分が悪かった、と自分を責めてしまう親が多いでしょう。

北米は何かあると訴訟を起こす文化なので、子供が何かを飲み込んだりしたら、会社が責任を問われるわけです。「あなたの商品、なんでちゃんと対策取ってないの?だからうちの子飲み込んでしまったじゃない。どうしてくれるの?」って。

だから会社も訴えられないように頑張るわけです。

まあ法律があるからこその訴訟というわけで、いや、私は法律は専門外なので触れませんが…(調べてみましたが複雑なのでギブアップ…)

法律があっても訴える人がいなかったり、訴える制度がきちんと整っていなくて消費者が訴えなければ会社もそこまで頑張る必要はないでしょう。

会社がここまで考えて商品を作ってくれるのはありがたいことだと思います。人間どんなに気を付けていても見逃したり、うっかりしてしまうことがあります。そんなときに子供用の安全対策がしっかりすれば、その分事故も減るはずです。ただやっぱり一番は、親がきちんと責任を持って、子供に触れられたくないものは子供に置き場所を見せない、手の届くところに置かないといった第一の対策を取ることが重要でしょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。日本だと、普段の生活の中でこういった工夫に気づくことはほぼなかったのですが、北米では子育てをしていなくても生活の中で子供の安全に対する会社の意識を見つけることができます。

日本には開けやすい商品はたくさんあります。最近のポッキーの袋の開け方なんてよく考えられているなと思ったし、ジャムとマーガリン(またはケチャップとマスタード)が一緒になって真ん中から出てくるものも驚きです。そうやって消費者の気持ちになってモノづくりができる日本ですが、子供の安全対策はまだまだという印象を受けます。明らかに子供の割合が少ないというのも理由かもしれませんし、訴えるという文化でないことも理由でしょう。ガードをつけたところで値段が高ければ買ってもらえないというのもあるでしょう。

文化によって求められるものが違うという上で、この例は興味深いものではなかったでしょうか。

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